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10月の桜島噴火回数0回

 
突然だけど、幼馴染ってものにすごく憧れている。
たまにバンドとかでも幼稚園からずっと一緒でもう家族と一緒にいるより長い、、、とか言ってるのを聞くともう羨ましくてしょーがない。
そこには誰にも、多分家族でさえ入れない2人だけの絶対的な思い出や時間の積み重ねがあって、そこでしか共有できないすごく特別な感覚があるに違いない!!! そんな関係ってステキすぎるーーー!!! と思ってるんだけど実際どうなんですか!?
あたしが幼馴染ってものに縁遠いので美化しすぎてるかもしれないけど…(笑)。
 
なんでそんな話しかと言うと、最近ざっと数えて人生で14回目くらいの引っ越しをしまして。
今まであんまり意識して数えたこともなかったんだけど、最近ますます点と点が繋がって線になってる!って感覚をどんどん感じるようになっていろいろ思うことがあったので備忘録的な感じもありつつ、ちょっと振り返ってみようと思います。
 
あたしは子供の頃から転勤族だったので幼稚園、小学校、中学校は全部入学したところと卒業した学校が違う。
高校生になって親が鹿児島に家を建てたのでやっともう引っ越しをしないんだ、とゆう感覚を知ったけど、結局二十歳で東京に行き、約10年間の東京生活でも5回くらい引っ越しをした。
しかもツアーで年中いろんなところに行ってたのもあって「常に移動している」のが普通だったから1つの場所に落ち着くのはどーも苦手だなぁと思っていたし、新しい場所に慣れるのも全然得意な方、むしろ順応性めっちゃあるし!! と思って過ごしてきた。
 
でもバンドを始めて歌詞を書くようになってそれが同時に自分のことを掘り下げるってゆう作業にもなって、自分とゆうものをちょっと客観的に見だしたり、東京に行って環境の変化に馴染めなかったりすることでどうもそうじゃないらしいとゆうことに気づいた。
 
子供の頃の「自分のタイミングではない引っ越し」はあたしの人格形成にすごく影響を与えたように思う。
自分の中にずーっと漂う「あきらめ感」はこの引っ越し経験による「人付き合いのぶつ切り」を繰り返した結果だと思っている。
それが当たり前だったから無意識だったけど、よく考えたらすごく大好きな友達、土地から離れて新しい場所でまたゼロからやってくのってほんとに精神力がいる。
しかも親の仕事の都合だから、それはある日突然否応なしに訪れる。
嫌だーーー行きたくないーーーと思ってもそれを言ってもどうにもならない感じとか、大好きな友達と離れるさみしさを消化できないまま新しい場所でうまいことやっていかなきゃってのもあるし、毎回新しい生活に慣れたらいつの間にかフェードアウトしてしまう前の友達との文通も、もう中学校になるとどーせ文通とかすぐにしなくなるなら最初からやらない! …とか思って手紙もらっても一切返事書かなかったりとか。。
覚えていたいけど忘れないと次にいけないとわかった瞬間に全部あきらめた。
毎回完全にキャパオーバー。
そんなにたくさんの記憶をストックしておけなかったわけです。
引っ越しの度に古い思い出を切ることで新しい場所に順応してきたあたしの「あきらめ感」は子供ながらにも防御反応としていつの間にか身につけたものだったらしい…とゆうことに二十歳くらいでやっと気づいた。
 
そんな中で人付き合いをぶつ切りしなくてよくなったきっかけが高校1年の終わりから組んだバンドだ。
今だに仲良くしている友達の多くはバンドを通じて知り合った友達がほとんど。
デビューが決まって東京に行く時、当然のようにあたしは半分鹿児島や友達を捨てる! くらいの勢いだった。
それが今までの引っ越しの当たり前だったし、それくらい思わないと東京こわかったし(笑)。
でも、バンド仲間達はふつーに繋がっててくれた。
だからすごく戸惑った。
長くても5、6年くらいの人付き合いしか経験したことなかったから、例えばケンカする度に仲良くなる…とかいろんなこと乗り越えて絆を深める…とか思い出を積み重ねる…とかそうゆうのが実際あんまりわかんないし、土地が変わってもそれを越えてきてくれる友達ってのがまずいなかったから、古いものと新しいものの同居ができなくてこんがらがってかなり戸惑った。
友達としてそれってどうなのよ!? 的な発言や行動もかなり多かったであろうあたしを叱ったり、話聞いてくれたり、当たり前のように関わり続けてくれたことで人付き合いとか友達ってこんな感じなんだ〜とぶつ切りの向こう側を見せてもらってるような気がして、あたしとしては音楽人生の幼馴染みたいな存在を得たような気になっている。
 
そんな感じで繫がり続けてる友達もいつの間にか家族ぐるみになった。
そんで今。
子供同士が大きくなってきて仲良く遊んでるのを見ると、うぉぉーーーっっこれって幼馴染じゃん!!!!! と妙に感動してしまうのだ!
小さい人同士の信頼関係みたいものがすでにできているのだ。
すげーすげー羨ましい!!
そしてうれしい!!
あたしが憧れていた、特別な言葉もなく物心ついたときから一緒にいるから意識したことないけど、、、感がぷんぷんに漂っているのだ。
 
それがぶつ切り感覚で生きてきたあたしだけど、なんだか点と点が繋がってちゃんと線になってるぞーーーと思った風景なのでした。
 
引っ越し、悪いことばっかりじゃなかったけどできればもうあんまりしたくないなぁ(笑)。
最近はそんなことを思いながら段ボールをひたすら空ける日々なのでした。
そしてあたしの靴下達が行方不明…
どの箱に入れたんだかさっぱり思い出せない〜
寒くなってきてもう限界です。泣
 
 
 
■今月の「さつまの小踊り」


 
今回は鹿児島ものじゃないんですがもうすっかり虜になってしまったバンド、「ikanimo」を紹介したーい!!!

 
アルバムが今月の16日に出るらしく、それを引っさげてのツアーでつい先日鹿児島にライヴしにきてくれて、何の予備知識もなかった分いきなり飛び出すホーミーやら、とにかく不思議な世界観にめっちゃ虜になってしまいました。
もう才能あふれ過ぎーーーー!!!
ケイタイモさん、ビークルのときには踊ってる人って思ってたけど(笑)、
ほんとはベーシストでしかもめっちゃかっこよくてへんてこりんで(褒めてます。笑)。。。
とにかくikanimo要チェックですです!!!
 
てなわけで、今月も最後までお付き合いありがとBENBEN。
 
 
 
 
 
 
 


 
icon_akkoノマアキコ●トーキョーキラー / PIGGY BANKSのBENBEN担当。作詞提供もしたりしてます。ex.GO!GO!7188。
 
 
 
 
 
 
 

 
ノマアキコ「続・さくらじまBENBEN日記」
 
第20回「読書の秋、短歌を嗜む! BENBEN!!」
第19回「10年ぶりのBENBEN!!」
第18回「チャゲアス復活のためにBENBEN!!」
第17回「いよいよ夢子会vol.5BENBEN!!」
第16回「怒濤過ぎて頭わけわかめBENBEN」
第15回「鹿児島が熱いぜBENBEN!」
第14回「桜島の噴火、ほんとのところどーなの!?BENBEN」
第13回「ババァの底力BENBEN!!」
第12回「謹賀BENBEN!! 2016もBENBEN!!」
第11回「行って見て感じてBENBEN」
第10回「満を持して、まんじさんBENBEN」
第9回「自信と原動力、希望と太陽のロックフェスBENBEN!!」
第8回「キーワードは13! BENBEN!!」
第7回「どちらでもBENBEN!!」
第6回「いろんな意味で胸いっぱいBENBEN」
第5回「ゆる〜くBENBEN」
第4回「トーキョーキラー記念すべき1stアルバム『トーキョー★キラーストリート』発売記念BENBEN特大号!! 〜いつもどうりだけどね」
第3回「春だ! フェスだ! BENBENだ!!」
第2回「長さより濃さ!BENBEN!!」
第1回「始まりの予感BENBEN」