まだまだ収束の時がみえないコロナウイルス。先日のとても悲しいニュースに、震えが止まりませんでした。先日発令された緊急事態宣言に緊張が高まっていますが、きっと今が踏ん張りどきだと思います。私の会社では、感染拡大防止の対策を徹底していて、テレワークの導入も。少し窮屈で、不安な日々だけど、今は、自分のできることを粛々とするだけ。外出していた時間などを、ついつい後回しになっている自分自身のことや家族との時間に充てて、少しでも実りある時間にできればと思います。ちなみに、2月末からライブツアーがはじまるはずだった斉藤和義さんは、これまでの1か月でギターを2本作ったのだとか。さすが和義さん! 公式インスタグラムでアップされた和義さんの弾き語りにほっこりさせていただきました。やっぱりかっこいいな。

 
 
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そんなわけで、今はおウチ時間を楽しんでいます。休日の朝はパンケーキを焼いてみたり、部屋に花を飾ったり模様替えをしてみたり。そんなときに欠かせないのは音楽で、最近は、Uruさんのアルバム『オリオンブルー』ばかり聴いています。その声を聴いただけで、もっと聴きたいと思ってしまう奇跡の声の持ち主。儚げなウィスパーボイスだけど、とてもたおやかで母性を感じさせてくれる。ドラマ『テセウスの船』(TBS系 / 2020年冬期)の主題歌「あなたがいることで」や、ドラマ『中学聖日記』(TBS系 / 2018年秋期)の主題歌「プロローグ」などを収録したこのアルバムは、Uruさんの想いや願いが美しいメロディーにたゆたう名盤だと思います。数年前、あるドラマで初めてUruさんの音楽に触れて一瞬でトリコになってから、SNSやご自身が公開されているYouTubeを夢中で見ていました。アンニュイで大人びた雰囲気だけど、とってもシャイで可愛い人。私のなかで、聴けば聴くほどいろんな“好き”がミルフィーユのように、どんどん積み重なっています。Uruさんの、あたたかみのある澄んだ歌声に、ほっとする。清涼剤のような、お守りのような存在になるかもしれません。また、このアルバムには、King Gnuの「白日」などカヴァー曲も収められていて、オリジナルと聴き比べるのも面白いかも。ピアノの弾き語りでさまざまなアーティストの曲をカヴァーされているYouTubeも必見です。

 

 

さて、この『虹のカケラがつながるとき』の連載も4年目に突入しました。本当にありがとうございます。それまでは自分の手帳に日々書き留めていたささやかな想いやライブで体感した忘れたくないシーンなどを、こうして発表させていただく場所があること、そして、読んでくださっている皆さまがいることに感謝しかありません。これからも、誰かのもとに届いてくれることを願いながら、心を込めて生きた言葉を紡いでいきたいと思います。


そして、今日は、もう1曲、無条件で元気になれる曲をお届けしたいと思います。宮本浩次さんの「ハレルヤ」。歌番組などでカメラからたびたびフェイドアウトする、宮本さんの破壊力といったら! 規格外のキャラクターにいつも釘づけです。宮本さんってすごい。やっぱり音楽のチカラってすごいと思います。1日も早く、安全にライブが再開されることを願って、この未曾有の危機をみんなで無事に乗り越えられますように。

 
 
 


 
プロフィール用写真shino muramoto●京都市在住。現在は校閲をしたり文章を書いたり。世代を超えて、みんなが大好きな人でしたね。志村けんさん。大事なことをたくさん教えてくれました。“気取らないこと。自分を大きく見せようとしないこと。”これからもずっと心に留めておきたい大切な言葉です。
 
 
 

★「虹のカケラがつながるとき」
第36回「名手・四位洋文騎手引退によせて。」
第35回「2020年1月・想いのカケラたち」
第34回「藤井フミヤ “LIVE HOUSE TOUR 2019 KOOL HEAT BEAT”」
第33回「ドラマティックな世界観! King Gnuライブレポート」
第32回「自分らしくいられる場所」
第31回「吉岡里帆主演映画『見えない目撃者』。ノンストップ・スリラーを上回る面白さを体感!」
第30回「舞台『美しく青く』から見た役者、向井理の佇まい」
第29回「家入レオ “ 7th Live Tour 2019 ~Duo~ ”」
第28回「長いお別れ」
第27回「The Birthday “VIVIAN KILLERS TOUR 2019”」
第26回「石崎ひゅーいバンドワンマンTOUR 2019 “ゴールデンエイジ”」
第25回「中村 中 LIVE2019 箱庭 – NEW GAME -」
第24回「MANNISH BOYS TOUR 2019“Naked~裸の逃亡者~” 」
第23回「控えめに慎ましく」
第22回「藤井フミヤ “35 Years of Love” 35th ANNIVERSARY TOUR 2018」
第21回「かぞくいろ-RAILWAYS わたしたちの出発-」
第20回「真心ブラザーズ『INNER VOICE』。幸せは自分のなかにある」
第19回「KAZUYOSHI SAITO 25th Anniversary Live 1993-2018 25<26~これからもヨロチクビー
チク~」

第18回「君の膵臓をたべたい」
第17回「Toys Blood Music(斉藤和義 Live Report)」
第16回「恩返しと恩送り」
第15回「家族の風景」
第14回「三面鏡の女(中村 中 Live Report)」
第13回「それぞれの遠郷タワー(真心ブラザーズ / MOROHA Live Report)」
第12回「幸せのカタチ」
第11回「脈々と継承されるもの」
第10回「笑顔を見せて」
第9回「スターの品格(F-BLOOD Live Report)」
第8回「ありがとうを伝えるために」
第7回「想いを伝えるということ」
第6回「ひまわりのそよぐ場所~アベフトシさんを偲んで」
第5回「紡がれる想い『いつまた、君と~何日君再来』」
第4回「雨に歌えば」
第3回「やわらかな日」
第2回「あこがれ」
第1回「偶然は必然?」


★Live Report
2017年1月27日@Zepp Tokyo MANNISH BOYS “麗しのフラスカ” TOUR 2016-2017
斉藤和義 Live Report 2016年6月5日@山口・防府公会堂 KAZUTOSHI SAITO LIVE TOUR 2015-2016“風の果てまで”
GRAPEVINE/Suchmos Live Report 2016年2月27日@梅田クラブクアトロ “SOMETHING SPECIAL Double Release Party”
斉藤和義 Live Report 2016年1月13日@びわ湖ホール KAZUYOSHI SAITO LIVE TOUR 2015-2016 “
風の果てまで”