GAL_023

はい、そんな訳で始まりましたGAL Radio。
3ヶ月連続企画としてお届けしてきましたChara+YUKIさん特集。ラストを飾る第3弾は『Chara+YUKI LIVE “echo”2020』Zepp Tokyo公演のライブレポートを予定しておりましたが新型コロナウィルス感染拡大防止の為イベントが開催中止となりました。それに伴い今回は内容を変更しお送り致します。是非いつかお二人の奇跡の共演が実現された際はその瞬間を皆さんと楽しめるよう元気で過ごしたいと思います。


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皆さんどんな日々を過ごしていますでしょうか?毎日ご飯が食べられて音楽を楽しめるだけでとてつもなく幸せで贅沢と感じています。こんな状況でも音楽のことばかり考えてしまう私は脳内お花畑なのかもしれませんが、きっと人生最後の日が来たとしても大切な人と美味しいご飯を食べて好きな音楽を聴くんだろうなぁと花畑の面積は広がる一方です。


この文章をお読み頂いている方には急にお時間が出来てしまいこの機会にと、音楽に限らず知らない作品や、出会っていたけど忘れていた作品に触れていらっしゃる方も多いと思います。「退屈凌ぎ、暇潰しに是非お楽しみ頂ける内容を」と今回は個人的に何度聴いても心が震える、エモーショナルな名曲を一部ご紹介致します。それはそれは数限りないのでYouTubeに公式で映像がアップされているものからチョイスしました。


無くても困らないはずの音楽が無くてはならない存在となり、挫けそうなときに心の栄養となってくれる。音楽は辛い時も隣にいてくれる、そんな親友のような存在です。素敵な音との出会いは自分だけの真実を手に入れることが出来ると思っています。疲れたら(疲れてなくても)是非聴いてみて下さい。音楽はいつもそばにいます。


1.フジファブリック 「桜の季節」

現在はボーカルも務めるギター・山内総一郎さんのイントロから随所に渡りギターのカッティングが心地良い。この時期に聴きたくなる曲として選びました。
 
 

2.ストレイテナー 「シンクロ」

透明感とひんやりした冷たさの中に懐かしさを感じる音。サビのファルセット部分はお別れした大切な人と気持ちがシンクロしているのではと思うような彼らにしか出せないエモい切なさです。
 
 

3.玉置浩二 「田園」

幾度となく聴いてきた人生のテーマソング。小さい頃は兄とイントロを大合唱、高校で知り合った親友とはこの曲が大好きだという理由もあり意気投合。「愛はここにある 君はどこへも行けない」というフレーズの凄さ。公式チャンネルでは名曲「MR.LONELY」「メロディー」も公開されています。泣けます。
 
 

4.椎名林檎 「ありあまる富」

2009年春に放送されていたTBS系連続ドラマ『スマイル』の主題歌。嵐・松本潤さん、新垣結衣さん主演人で種差別や若者の犯罪などをテーマに人間模様や命を描いた印象的な内容。「大切なものは既にあなたの中にあるでしょ?」と気付かせてくれる歌詞。神奈川県民ホールで収録されたテイクで日本を代表するトッププレーヤーの方々の演奏が圧巻です。特にエレキギター・名越 由貴夫さんの心の内側で燃える怒りや憤りすらもエネルギーに変えるような生命力を感じさせるプレーは必見です。そして足元のエフェクターの数、マニアにはたまりませんな!
 
 

5.エレファントカシマシ 「笑顔の未来へ」

プロデューサー・蔦谷好位置さんの鍵盤とストリングスアレンジが冴え渡る力強い曲。MVの女の子も可愛い。ボーカル宮本さんは声が太すぎて一見気付きませんがとてつもな
い声域を持っています。

 
 

6.サカナクション 「新宝島」

タイトルからして完璧ですよね。曲のテンポからスクールメイツのダンサーなどMVではドリフターズをオマージュした遊び心満載。ドラマチックさの中に真逆のユーモアを入れ
ることでよりシリアスな雰囲気を強調しているしサカナクションを爆発的に国民的バンドへと押し上げた一曲。歌謡曲とダンスミュージックとEDMとリフとロックと、本当に様々な要素が詰め込まれていながら彼らの音になっている点は流石です。いわゆる「ロックアンセム」と呼ばれるみんながサビを拳を上げながら歌える「みんなの歌」な訳ですがその理由はあくまで歌詞が「君と僕」を歌っている物凄く個人的な歌だからこそだと感じます。ていねていねていね〜。

 
 

7.サザンオールスターズ 「いとしのエリー」

必然性すら感じてしまう音の説得力。いくつもの名曲を産み出してきたバンドですが、この曲があったからこそ国民的な存在になり今日まで歴史が続いたのではないでしょうか。レイチャールズもカバーした名曲。人生で1曲でもこんな曲が書けたらどんなに素敵かと日々思います。
 
 

8.くるり 「ブレーメン」

メロディーもさることながら歌詞の世界観は嫉妬を通り越えてただただ感服します。アウトロは渡り鳥が少年の故郷を目指し飛んでいく映像が浮かびます。このライブ映像からは音楽が場を支配している幸福な瞬間が見れます。
 
 

9.Dragon Ash 「静かな日々の階段を」

まるで日常のように繰り返されるドラムとアコースティックギターの上で力まずそれでいて芯の強いリリック。「We go everyday 行こう笑みで」は意味も響きも美しい韻。
 
 

10.キリンジ 「エイリアンズ」

真夜中に聴くともう無重力になれます。都会の夜景のような、乾いていながら湿っていると言いますか、なんの躊躇いもなく染み渡ります。これを聴きながら飲むジャックダニエルは最高です。(今も飲酒中)
 
 
 
 

P.S.
毎日レコーディングの日々を送っています。手前味噌ですが名曲が産まれ続けています。いつかどこかで皆さんのお耳と出逢える日が来るか分かりませんが大切な人たちと過ごす時間を大切にそれぞれが出来ることを毎日無理なく取り組んでいきましょう。大変な状況の方もいらっしゃるかと思いますが、どうかお身体ご自愛下さいませ。お気をつけて。

 
 
 
 
 
 
 


 
今回用プロフィール高橋 圭●1988年5月3日生まれ。2011年から作曲、ギターを務めるgood sleepsのALBUM『SIGNAL』はiTunes store、Apple MUSICにて配信中。Twitter:@zazamino
 
good sleeps
http://good-sleep.jimdo.com/
イラスト:matsun
 
 
 
 
 

 
「Ginger Ale Lover’s Radio」ここまでの道のり
 
第1回「はじめましてのご挨拶(自己紹介)」
第2回「Guitar~ダサい僕が手にした最高の相棒~なんでこんな邦題足したの? っていうB級洋画の和訳タイトルみたいなダサさ(ギター愛を語る回)」
第3回「真夏の特大号 想像力(YUKI『チャイム』レビュー、久しぶりのライブ、真夏のドライブプレイリスト)」
第4回「バンドは生き物、刺身はナマモノ。(赤い公園特集)」
第5回「Mr.Children(メジャーセブンス、センス、スタンスとバランス)」
第6回「Mr.Children 『重力と呼吸』アルバムレビュー」
第7回「ミスチル、YUKIライブレポート特集」
第8回「新春新曲祭」
第9回「レコーディングオタク」
第10回「YUKI 『forme』アルバムレビュー」
第11回「音楽で逢いましょう」
第12回「good sleeps Album『SIGNAL』セルフライナーノーツ」
第13回「雨ソング特集」
第14回「Live DVD &Blu-ray『Mr.Children 『Tour 2018-19 重力と呼吸』ディスクレビュー」
第15回「BUMP OF CHICKEN NEW ALBUM『aurora arc』アルバムレビュー。何故彼らは宇宙を歌うのか」
第16回「竹内まりや「カムフラージュ」から学ぶ切なさ講座」
第17回「新曲発表のコーナー『ねぇ、できちゃった』完結編!」
第18回「YUKI『聞き間違い』から学ぶ “ きっと大丈夫 ” 講座」
第19回「何故私たちはクリスマスソングを作り、聴くのか」
第20回「TRICERATOPSから学ぶリフで踊ろう! 講座」
第21回「3ヶ月連続企画! 第1弾 Chara +YUKI『楽しい蹴伸び』から学ぶ無意識の美しさ」
第22回「3ヶ月連続企画! 第2弾「Chara +YUKI 『echo』全曲レビュ ー」