「ただいま!YUMECO RECORDS!」
今回は特別に記事を掲載させていただくことになりました。
ホタルライトヒルズバンド・リーダーの藤田リュウジです!
僕たちホタバンの約2年ぶりとなる全国リリース、7月4日発売のニューシングル「エンディングノート」。

新体制となり初の音源、バンドにとっての「恩人」磯貝サイモンさんをプロデューサーに迎えていたり(サイモンさんが僕たちをオーディションで選出してくださりSUMMER SONIC2015に出演した経緯があります)、MVには親交の深い俳優の小関裕太くんが出演してくれていたり、僕藤田も個人的に結婚を経て初めてソングライターとして書いた音楽人生においても重要なタイミングでのこの1曲。
 
今回の期間限定連載では1回目のライナーノーツに続き、「エンディングノート」の誕生についてYUMECO RECORDSだけで読めるコラムを書き下ろしました。ここから4回に分けて掲載いたします。
 
是非、最後までじっくりお読みください!
 
 
Day.1はこちら。
 
 


 

4人体制となり、活動をスタートさせる前のミーティング。
あれは2017年の12月半ばだった。
柏の市民会議室に集まって改めて僕らは話し合った。
ホタルライトヒルズバンドが一番伝えたいメッセージは何だろう。


メンバーそれぞれが僕の歌声の一番響くテーマを考えてくれていた。
『命の歌を 歌ってほしい』
特にベースの大輔が言ってくれた言葉が心に残ってる。

 
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人間は死ぬときに21グラムだけ体重が減るらしい。
どんな人間でも。
そんな21グラムを歌うバンドになりたい。


人はどこから来てどこへ行くんだろう。
そんなことを考えながら夜風を浴びて家に帰った。


週末は10年の付き合いになる友人の家を訪ねた。
第一子が誕生したばかりで、お食い初めセットを普段行き慣れない百貨店に行って選びプレゼントしたら喜んでくれた。
太陽のように丸くコロコロした赤ちゃんの生まれたての匂いを嗅ぎながら変わらぬ空気で僕らは話をした。
彼は父親の顔をしながら、いつもより大らかに。


「リュウジくん、エンディングノートって聞いたことある?」


看護士の仕事をしている彼が教えてくれたのは、死期を悟った方々が書くエンディングノートの話だった。
重いテーマのように感じたが、ユーモアたっぷりに書きあって老夫婦がお手紙を贈り合うように書く文化が最近ある、という話もしてくれて興味が湧いた。


死がとても近い場所にある彼の職場。
そこから生まれる体験に基づいた言葉たちは胸の中の特別なところで響く。


ぼんやりとその夜、部屋の天井を見ながら考えていた。
小学生の頃、布団に潜って息をギリギリまで止めて勝手に怖くなってみる謎の自分ゲームをしていたことを思い出す。
あれは何だったんだろう。
しまいには本当に怖くなって母親の布団に具合が悪いフリをして近づいたりした。
死んだらどこへ行くのか、
すごく興味があった。
ピタリと何にもなくなる、
その感覚が光の分散と漫画のページでいうと何にも書いていない真っさらな部分というイメージで、実にアニメの世界的なイメージがあったように思う。
ゼロになってしまう死のイメージは本当に恐ろしかった。
もう誰にも会えなくなってしまうのが悲しくて涙が溢れた。


久しぶりに布団に潜ってみる。
大人の身体を折りたたむのは少々窮屈だ。
真っ暗になったら、自分の血液の音が聴こえて
呼吸の上下だけが運動してる。
あの頃のような怖さは感じない。
でもどうだろう、
今は死ぬことを想うと
周りの生き生きとした自らを導いてくれる実感たちが脳内を浮遊し始める。


僕が死んだら、
誰がどんな風に
どんな受け止め方をするのかな。


もしも明日この命が終わるとして
最期の一言を君になんて書き残そう。


僕なりのエンディングノートを、
今書くとしたならば。


多分深夜1時くらいだった。
すごく眠い。
意気揚々と机に向かったはいいけど、
何にも言葉が出てこない…。

 
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2018年新体制初ライブは渋谷duoのステージから

 
 
 
 
 
 
 
 


 
FullSizeR-3 藤田リュウジ●千葉・柏育ちのシンガー&ソングライター / 初代かしわ音楽大使 / ホタルライトヒルズバンドVocal / 柏MUSIC SUN 代表
ホタルライトヒルズバンドHP http://hotaban.com
藤田竜史ソロHP http://edamamekumajiro.wix.com/ryujifujita
 
 
 
 

 
 
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