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2015年新連載のスタートです。
改めまして、藤田竜史と申します。
千葉県柏市にてアジアンカフェで働きながら音楽活動をしております。
バンドもソロもやりますし、時にはプロデュースもフェスの運営もやります。いわゆる何でも屋です。
そんな藤田がお届けするYUMECO RECORDS新連載のタイトルは 【夢力】と書いて”ムヂカラ”です。
もう一度、夢の力やエネルギーを信じるべき時代になりました。
何か一つのことを“こうでありたい”と信じる力。
うつくしいものを“うつくしい”と追い求め続けるエネルギー。
それは感動を生み出すコア。つまりは価値の始まり。
どんなにちいさな灯りでも、そこに価値を与えるアイデアと愛情。
そんな共振する【夢力】を持った人たちに焦点を当ててお届けするヒューマンストーリーコラム。
第一回目に織り成す“夢力人(ムヂカラビト)”は、わたくし藤田がプロデュースしている柏出身バンド、赤色のグリッターよりVo./G.佐藤リョウスケ君です。
 

赤色のグリッター・Vo./G.佐藤リョウスケくんと筆者。

赤色のグリッター・Vo./G.佐藤リョウスケくんと筆者。


 
 
「ハナミズキ」

花言葉=私の想いを受け取ってください。
 
 
Q.幼い頃の夢はなんでしたか?
A.夢は漠然としてました。ピカチュウになりたい。とかかな。ポケモンが大好きです。
 
人それぞれ、描いた夢への到達速度や回り道の数は変わって行くもの。
“ゆっくり”な人、“はやい”人。どちらにも優劣はないと考えます。
信じる力の大きさ、その一点だけ。
相対的に見れば彼は人より“はやい”方なのだと思います。
19歳にして数々の大型フェスのステージに立ったり、会社と契約をして全国にCDを出したり。
こういったことが出来るのも、現時点での彼の信じる力、その大きさによるもの。
 
ぼくが出逢ってからのたった1年間で佐藤リョウスケという少年は目まぐるしく成長を遂げ、バンドが大好きな高校生の男の子から→将来を有望視される若手バンド筆頭のボーカリストへとその姿を変えていきました。
 
 
Q.夢は見るものだと思いますか?叶えるものだと思いますか?
A.見るものだと思います。ずっと見ていたい。
 
「夢を見たの。 みんなが同じ方向を向くのは難しいけれど 笑ってたの。 きっと私たちには信じるしかないと思う」
 
赤色のグリッターというバンドのライブを地元柏のライブハウスではじめてみたとき、彼らはこんなメッセージをのせた歌をうたっていました。
 
描くために見る夢の無邪気さと 叶えるために見る夢の儚さ
 
その二つは交わらない、相反すると言う残酷さをまるですでに知っているかのような、受けとめていこうという決意のような、
そんな切ない瞳と焦燥感が非常に印象的でした。
ソングライター佐藤リョウスケはまだまだ眠れる才能を存分に秘めている存在だと思います。
家族・友人・恋人、豊かな交友関係から愛を探し紡いできたその泉は常に生きていくという「雨」を受けとめ続けています。
一見物静かで内向的なように見えるその性格はひとたび心赦すとまるで太陽のようにやわらかく、サバンナの動物のように遊びまわる元気で大らかな人間。
ロックバンドのボーカリストとしてステージに立つときの鋭いオーラからはまたかけ離れたような一面も持ち合わせた
何とも不思議な青年。
 
 
 
Q.夢がもし買えるようになったら、真っ先に何を選びますか?
A.空を飛びたいです。
 
ある時、お互いこれからどういう曲を書いていこうかというようなディスカッションの最中
ぼくは彼にこう言われました。
「ラヴソング、竜史さんのまっすぐなラヴソングが聴きたいです」
ハッとしました。ぼくにとっては“書く”という行為みたいなものにとらわれがちなラヴソングという存在を
彼は非常に原始的にとらえていました。
愛という表現は彼にとってまったくの汚れなき存在なのだろうと。
 
好きっていうより愛の方がなんだか重いし照れくさい
I LOVE YOUなら気軽に言えやするけど
「愛」が何か高尚なものに見えていた、ぼくの一方的な偏見を彼は意図も簡単に打ち砕いてくれました。
想いの大きさ、より純度の高い気持ちを彼は愛と呼ぶ
ピュアな愛に満ち溢れた彼だからこそ描ける夢の到達点、その先のアーチ。
「夢」という事柄でも、カテゴリーでもなく
「夢」が持つ本来の響き
 
愛してやまないひとつの事柄に対しての、まっすぐな情熱とその温かさ=夢
彼はその言葉の響きそのままに、それを真芯で捉える力があるように感じるのです。
 
 
「愛の舌打ち」

愛してとか言えないから
自分から愛してみた
がむしゃらに君を捜しても
何処にもいないよ
世界はぼくの味方で 夢を与えた
ぼくは君と二人で 夢を見たいんだ

 
 
そんな彼が今一番”叶えたい”夢は何かと聴くと、
「このメンバーで、ずっとバンドを続けていくことです」
そう返ってきました。
 
 
Q.夢と言う言葉を聴いて真っ先に思い浮かぶことは?
A.メンバーです。
 
分かち合うこと。
それが『夢』のチカラをどこまでも高く、大きく、強く広げてくれることを彼は気づいています。
そして、このバンドのメンバーたちもそれを受け止め、一丸となってひとつの世界をつくりあげています。
ロックバンドのリーダー、ボーカリスト。
語るだけでなく、描くだけでなく、
実際にその熱をカタチにし、愛として言葉や身振り手振りに落とし込み伝えていく。
 
佐藤リョウスケ、
彼は『愛を夢まで育てていく』
才能溢れる夢力人です。
 
「竜史さん、いい曲出来たんです!」
そう言って1年前、当時高校生だった彼が聴かせてくれたこの1曲。
何とかこの名曲を世に出したい。
そんな小さなひとつの夢が叶いました。
3月4日に発売となる赤色のグリッターNEW SINGLE『未来飛行機』は、
高校生だった彼が未来の自分に向けて書いた、時を繋ぐメッセージソング。
1年前の自分から受け取ったその声を、
また彼は1年後の自分に、10年後のあなたに、繋いでいくように唄います。
彼の夢がどこまでも続いていきますように。
その夢がたくさんの愛という種となり、受け取った人たちの心の花を咲かせていきますように。
プロデュースという立場から、
ぼくは静かにここで見守っていけたなら幸いです。
 
 
「未来飛行機」

 
 

◎今月の夢歌詞・名曲選◎

毎月、藤田が厳選した夢にまつわる名歌詞をご紹介!
 
 
 
友川カズキ「夢のラップもういっちょ」
 
あの人もいい人だった やれこの人もいい人だった
それは口をぬぐうように楽ではあるが
 
そのウラもまたある事で ウラはウラであいまいで重く
家のない家路を急ぐようなもの
 
降りつむ雪の花に刃を向けるようなもの
 
オーイ 夢のラップもういっちょ
さあ 夢のラップもういっちょ
 
 
 
奇才・友川カズキ氏が愛する競輪をテーマに書かれた歌詞だそうですが、家のない家路を急ぐようなものという一節に”夢”の本質的な無限ループが描かれていて震えます。どこまでも辿り着けない夢の果てへ。
 
 
《お知らせ》
ついに第2回開催が決まりました。
昨年10月に第1回を行いスタートした地元街フェス「柏MUSIC SUN」。
今年は5月17日(日)に開催です。
テーマは「駅を降りたら街ごとフェス会場!」
今年は有料会場もひとつ増え、前年よりさらにパワーアップした唄の祭典をお届けします。
 
2014年の模様はこちら!
https://www.youtube.com/watch?v=t1CoQLAtrb8
詳細は後日発表致します!
http://musicsun.info/
 
お楽しみに!!
 
 
《3月演奏日程》
3月1日(日)柏palooza (ホタバン)
3月14日(土)熊本HAPPY JACK(ホタバン)
3月15日(日)福岡ONTAQ~福岡ROOMS(ホタバン)
3月19日(木)下北沢風知空知(ソロ)
 
 
 
 
 
profile_fujita藤田竜史/フジタ・リュウジ●ホタルライトヒルズバンドのボーカル。
大阪出身柏育ちの1985boy。水瓶座O型。柏MUSIC SUN実行委員代表 / hotal light soundsプロデュース(赤色のグリッター/浮遊感チエ/polly)。
ホタルライトヒルズバンドHP
http://hotaban.com
藤田竜史ソロHP
http://edamamekumajiro.wix.com/ryujifujita