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〈藤田竜史(ホタルライトヒルズバンド)〉

 
2年ぶりの復活となる、YUMECO RECORDS主催のイベント・夢子会。東京にもきっと桜が咲き誇っている頃でしょう、4月2日(土)の開催がいよいよ目前に迫ってきました。第4回目の中心となるのは当サイトで連載してくれていたことでもお馴染み、ホタルライトヒルズバンドの藤田竜史さん。彼から開催に向けてのコメントをいただきました!
 
 
 


 
 
 
赤色のグリッター・佐藤リョウスケ、polly・越雲龍馬。
 
2人の類稀なる才能を持った若きソングライター2人と出逢えたことは僕の音楽人生においてとても大きな出来事ですし、今回このような形で僕らの関係地図がそのままイベントになるということは何と歓ばしいことなのでしょう。
 
僕、藤田は自身の音楽活動の中でプロデュースワークも行っております。
大それた事はしていません。
ただ向き合うアーティストの曲を誰よりも愛し、末永く”効く”作品をベストな状態で世の中に送り出す。
それだけです。
 
 
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〈赤色のグリッター〉

 
 
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〈佐藤リョウスケ〉

 
 
記念すべきデビュー作をともにつくり上げたのは地元柏つながりで出逢ったバンド赤色のグリッター。
彼らは当時高校を卒業したばかりの少年少女たちでした。
まっすぐな瞳と音楽への好奇心に、僕は同じようにバンドを始めた頃の自分自身を重ね合わせ、ここまで歩んできた道から得た成功と失敗のロードムービーを彼らのリアルストーリーと脳内同時上映しながらレコーディングスタジオに通いました。
文字通り泣いたり笑ったりの濃密な時間の中で、共に成長できる歓びを噛み締めながら出来上がった作品。
『傘から見た景色』『世界は赤色』『未来飛行機』と合計3つの作品を世に生み落とした2年間。
フロントマン佐藤リョウスケと僕は、時に兄弟のように、時にいちミュージシャン同士として本気で意見しあい、関係を深めてきました。
出会いの馴れ初めはまた当日のライブトークで話したいと思いますが、
彼がバンドマンから音楽家へと成長していくそのスピード感と確かなセンスの輝かせ方には幾度となく感動させられてきました。
 
すっかり青年の出で立ちになり、ほんの少し生意気度合いも増してきてはいますが笑
可愛くて可愛くて仕方ないリョウスケとこの日、どんなハーモニーをつくろうかと、
兄貴は今から楽しみです。
 
 
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〈polly〉

 
 
宇都宮が生んだスーパーバンド、polly。
フロントマンは越雲龍馬。
藤田竜史と越雲龍馬でダブルドラゴンだ。
このバンドのデビュー作は、僕自身が前身バンド時代にリリースをしていた古巣UK PROJECTから。
先輩後輩とも言えるつながりの中で、あれは大阪の路地。
偶然に彼らと立ち話をした中で膨らんだこのプロジェクト。
 
一言で言えば、越雲くんは孤高の音楽家。
すでに自分自身のサウンドタイプと揺るぎない表現手法を持ち合わせた
完成系の見えるソングライターでした。
 
でも上手に生きれる子じゃない。
初めて話をした時から今の今まで俯き加減な彼が信じているのは
pollyというひとつの純粋な応え。
 
現実世界と幻想の中で闘う彼の勇敢さと、繊細な佇まいにぼくは強烈な唯一無二を感じ
どうにかしてこの北欧の雪景色のような彼の心の中に
一握の色を、一時のたいまつを灯してあげられるか
そんなことを考えながら始まったレコーディングでした。
 
生み落とされたpollyのデビュー作『青、時々、goodbye』
 
非常に洗練された音楽的情報量と毒とポップのバランス。
少しずつ少しずつ見つめながら積み立てながら進めてきたレコーディングの最後に
スピーカーから聞こえて来たのは寂しくて温かい不思議な音世界。
 
本質をチーム全員で探り、諦めなかった結果が生んだエバーグリーンなギターロックアルバムです。
 
はてさて今回、越雲くんとお届けするステージ。
ただでさえ静かで冷静な彼と、大阪出身の血が暴れるぼくのドタバタ劇が
どんなマッチングを見せるのか。
一抹の不安を抱えながらも笑
 
でも僕たち共通項はひとつ。
互いをリスペクトする、この心ひとつ。
 
中島みゆきも弾き語っちゃうという意外すぎる一面も持った彼のアンプラグドライブに注目です。
 
そして現在水面下で着手し始めているpollyの新しい作品たちのお話もきっと最速で聴けちゃう。彼の口から、彼の声で、直接アンハッピーエンドに!
 
 
2016年の夢子会は下北沢風知空知からはじまります。
3人が3人とも、間違いなくここでしか聴けない声を出したり、ここでしか見れない表情を見せたりします。
是非とも春、お昼間の気持ちいい下北のランチタイムを僕らと一緒に過ごしてみませんか?
 
歌い手一同、お待ちしております!
 
何だかワクワクするな。
 
藤田竜史