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The Wisely Brothers:左から、渡辺朱音(Dr)、真舘晴子(Vo / G)、和久利泉(Ba)

 
よく週刊雑誌のグラビアのキャプションで「僕は君に恋をした」みたいなのあると思うんですけど、初めてライブを見たときにまさにその心境でした。ステージ上の彼女たちの素直さ、自由奔放さ、輝き、そしてみずみずしさに、完全にノックアウトされて、なんだかこちらまであたらしくなれたような気持ちになりました。「彼女たち」とは、3人組のガールズバンド・The Wisely Brothersです。高校時代に軽音楽部でバンドを結成し、今年に成人式を迎えた彼女たちは、主に新宿や下北沢あたりを拠点にしてゆるりとマイペースに活動中。昨年10月には1st mini album『ファミリー・ミニアルバム』をリリースし、その後も毎回テーマを設けて趣向を凝らした手づくりの演出をする自主企画を開催するなど、「らしさ」を存分に発揮しながら。
 
生き続けて経てゆく時間は巻き戻すことができないので、人生とはその瞬間でしか生きられない時間の連続なのだけど、たとえば彼女たちは「イマ」という時間を目一杯生きている気がします。特に女性って、ほんの数ヶ月でまったく別人になっていくし、「女の子」から「大人の女性」に変わっていく時間、彼女たちがまさに変身してゆくその姿を、一瞬も見逃したくないって思いました。わしゃ親か。いや、もはや恋。そんなわけで高鳴る胸を抱えつつ、6月末に3ヶ月ぶりに開催された自主企画の翌日、The Wisely Brothersの3人にインタビューさせていただきました。
 
(取材・文=いとうさわこ 撮影=平沼久奈)
 
 

やってしまえっていう気持ちでした(笑)。私たちは3人でひとつのかたまりなんだけど、それすらどうでもよくなっちゃう瞬間もありました(あかね)


 
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The Wisely Brothers presents 『洗濯物と踊る夜』@BASEMENT BAR/photo by イシドヒナ

 
——昨日は3ヶ月ぶりの自主企画でtrueと奇妙礼太郎さんと対バンでしたね。私がThe Wisely Brothers(以下、ワイズリー)を拝見するのも前回の企画以来だったんですが、なんていうか、全体的にこれまでにない勢いで、一気に引き込まれたライブでした。終えてみて、ご自身たちではいかがでしたか?
 
真舘晴子(以下、晴子)「演奏は粗いところもいっぱいあったんですけど、でも、なんだろう“それでもいい!”っていう、自信みたいな、溢れてきたものがあって。次のライブも決まってなかったし、夏はメンバーそれぞれやることがあったり、3人でやるのがいったん区切りみたいなところがあって。その分、歌とか含めて全部出し切ろうと思って臨みました」
 
和久利泉(以下、いずみ)「なぜか心配もなかったし、そのまま楽しもうって心から思っていたので、気持ちが楽でした。でも、出演してもらったtrueと奇妙礼太郎さんの後にやるのは、やっぱりすごく緊張しましたね」
 
渡辺朱音(以下、あかね)「私も同じです、やってしまえっていう気持ちでした(笑)。私たちは3人でひとつのかたまりなんだけど、それすらどうでもよくなっちゃう瞬間もありました。曲の合間に晴子が水を飲もうとしていたのが見えたんですけど、なんとなくそこで間を持たず次にいきたくなったので、続けちゃったりして。いつもは待ってるんですけど」
 
——3人それぞれのなかでも、バンドとしても、一歩進んだ感じがありますね。
 
晴子「あかねがそういうことをするのは今までになかったことだったので、ハッとしました。たしかに水を飲もうと思ってたけど、“大丈夫!”って確信があったので、飲まずにすぐに入りました(笑)」
 
——前回の会場が下北沢THREEで、今回はお隣のベースメントバーになりました。
 
いずみ「いつもステージに出て最初に全体を見渡して、知り合いを探してしまうんですけど、今回はとてもよくフロアが見えて、演奏中に友だちや知り合いが楽しそうな顔をしているのを見つけて、嬉しかったです」
 
あかね「後ろからだと、晴子が歌っている姿を真剣にみつめているお客さんの顔が見えたりするんですけど、すごくいい顔してたよ」
 
——私もライブ中に周囲を覗き見してたんですが、みんな嬉しそうだったり、しみじみしてたり、聴いているときの心が顔に出ていて、素敵な光景だと思いました。ちなみに、晴子さんは歌いながらすごくよくフロアを見ていましたよね。
 
晴子「見ます、すごい見ます。いつもそうなんですけど、知り合いに似た人を客席に見つけることがあるんです。本人は実際にはそこにいないんですけど、いるように思えて、“もしそこにいたら”って仮定してライブをするんですけど。相手によっては動揺することも結構あったり、深い関わりがある人だと特に頭から離れないんです。自分でも変なことしてるとは思うんですけど…、今回も、それこそ海外に行っちゃってる人がそこにいてくれている気がしていて、その人がいてくれてよかったって思いました」
 
 
 

その楽しさを感じたときに愛情を感じたところとか、それを話したかったんですよね(晴子)


 
wisely_halco——演奏中に3人で目を合わせることがよくあると思うんですけど、合図とかじゃなくて、この人たち普通に会話してるな、っていうくらい長く感じました(笑)。そうやって3人の空気になるときもあれば、曲によって晴子さんがいきなり自分の世界にスッと潜り込むときもあって、さっきまでニコニコしていたのにまったく別人みたいな表情で歌い込んだりして、とにかく目が離せませんでした。
 
晴子「そんなに顔が変わってるんですね。自分では全然意識してなかったです。でも、たしかに曲によっては作ったときのことを思い出しながら歌っていることがありますね」
 
——晴子さんの感情表現でいうと、企画タイトルの「洗濯物と踊る夜」の由来を説明しているときにの、話の展開がおもしろかったです。靴下の話はすごく共感できました。
 
いずみ「私たちが理解していた内容からさらに発展してて、ライブ前にお客さんに説明したことからちょっと変わってて、焦りました(笑)」
 
晴子「ほんと(笑)? でもね、みんなと話していた内容からもっともっとさかのぼると、そういうことだったんだよ。発端は靴下を干しているときに、無意識に色ごとに並べたりして私自身がすごく楽しんでることに気づいたんです。その楽しさとか、その楽しさを感じたときに愛情を感じたところとか、それを話したかったんですよね。そしたらライブ後にあかねのお母さんに肩をガッと掴まれて、「晴子ちゃん。洗濯物に愛はあるよ」って言ってもらって、すごく嬉しかったです」
 
——か、かっこいい。
 
晴子「他にもそう言ってくれる方がいて、すごく嬉しかったです。今回の企画で身近なことをテーマに落とし込めて、伝えることができて。あかねのお母さんは毎日家族の洗濯物を干しているわけで、そんなお母さんが私の言ったことにそうやって思ってくれることが嬉しかったです。でもあかねのお父さんには「本当に自分で干してるの?」って聞かれましたけど(笑)」
 
いずみ「必死に「干してます!」って答えてたね(笑)。それを聞いて、だから私はピンとこなかったんだ、って思いました。私は自分の、すぐ使いたいものを洗って干すだけだから、干す行為自体になんとも思わなくて。このあと2ヶ月間、学校の研修でひとり暮らしをするので、もしかしたらこれからわかるのかもしれないです」
 
——そして晴子さんは「身近なものに愛はあって」という話にうつり、どんどん高ぶっていくのが見て取れて。あ、スイッチ入ったなって思いました(笑)。
 
晴子「ちょっと恥ずかしいですね(笑)。日常に発見したことや、愛情を持てたことや、そういうことが、生きてるって実感するっていうと大げさですけど、そう感じられることで自分からいい空気が出たり、何かが変わっていくことの小さなきっかけになるかもしれないって、本当に思います」
 
 
 
 

実は、みんな走りたいタイプなんです(笑)。自分の好きなことを守りたいっていう3人で、譲らないところが全員あります(いずみ)


 
wisely_izumiーー晴子さんの話は、「わかる!」の連続で、そういう気持ちをみんなが胸の中に持っているというのは素敵なことですよね。ちなみに、普段3人でいるときや、曲作りのときも、晴子さんが走って、2人が見守る…みたいな感じなんですか?
 
いずみ「私たち実は、みんな走りたいタイプなんです(笑)。自分の好きなことを守りたいっていう3人で、譲らないところが全員あります。こうやって話しているときも、自分の話をすることはいくらでもできて、聞き役がいないんですよ」
 
あかね「会話しているときは晴子が一番押しのけられる立場にいるかもしれません(笑)」
 
晴子「全然聞いてもらえないことがよくあります…」
 
——実際こうして話しているとそんなところが見えつつ、3人とも曲作りをされますが、作品を並べてみると晴子さんが一番、なんていうか自由なんですよね。曲でたとえると、「オリエンタルの丘」の歌詞にある<あの丘に登って 叫ぶように歌い 踊り狂うわたしを好きになって>とか<もうどうにもできないから 走りにいくね>っていう、自分の胸がいっぱいになって走り出しちゃうような、純粋な衝動がすごく素敵で。ライブでも、はやる気持ちに追いつけ追い越せっていう勢いでこの曲を演奏して歌っている姿にも、それが溢れ出ていました。
 
晴子「嬉しいです、嬉しい! 昨日、一番、何かこう、支えられている柱みたいなものを取っ払ってやったんです、あの曲。歌詞とか考えずに、何も考えずに、とにかく体が動いた感じでした。運動するように歌うっていうか」
 
あかね「確かに曲作りも、晴子は枠に入ってそこにとどまっている感じではないです。だいたい晴子がなんとなくモチーフを演奏し始めて、そこにみんなが入っていく感じで作り始めるんですけど、私たちが居ることを忘れてるのかなっていうくらい、突然止まってみたり、走ってみたり、自由ですね」
 
いずみ「こっちが弾いてても全然合わせてくれない(笑)。だから晴子の手元を見て合わせていくんですけど、晴子はあんまりしっかりとコードを覚えているわけじゃなくて、感覚で弾くタイプなので、結構大変なんですよ
 
——歌詞はある程度最初からあるんですか?
 
あかね「晴子の詞は最後の最後までほとんど開示されません(笑)。曲に合わせて何か言ってるんだけど、日本語でもないようなよくわからない言葉を羅列していて。昨日のライブで一番初めにやった曲はまさにそれで、ライブの度に変化しています」
 
いずみ「ちゃんとした言葉を言ってるのは、<オー サマー トゥー マイ ハート>だけで、そこ以外は特に何も言ってないんですよね」
 
晴子「言葉じゃない言葉っていうか、リズムとかメロディーを言葉で言ってみたり、鼻歌みたいな感じです。昨日も、その曲があることで全体のバランスがとれているところもあって。だって、今はまだその曲で何を言ってもオッケーなんですよ。歌詞をつけると逆につまらないのかもな、とか」
 
 
 
 

もともとあかねもいずみは軽音部に入る予定じゃなかったんです。私が、連れてきたんです(晴子)


 
wisely_other——一曲目がそれだったことが、すごく面白かったです。緊張しているのも伝わってきたけど、だんだん慣れてきて、それに合わせて曲調もどんどん走り出して。荒削りなんだけ変幻自在で楽しい感じが、まさにバンドと重なり合いますし。さて、先ほどすこし話に出ましたが、今年はみなさんそれぞれの夏を過ごすそうで、すこし離れ離れなんですよね。
 
あかね「普段も、私は社会人で、晴子は大学生、いずみは専門学校を今年度で卒業で。やっぱり色々考える時期ではあるんですけど、今回の実習が決まったときにいずみが「ちがうベースを入れて、バンドは続けて」って言い出したんです。バンドは止めない方がいいから、って言うんですけど、私と晴子は「ありえない」って、なんでその発想になるんだ、怒らせたいのかな、ってなって」
 
晴子「いずみはいろんなことを先回りして考えすぎちゃうんだよね」
 
——いずみさんとしては責任感からの発言だったわけで。
 
あかね「いずみはとにかく「迷惑をかけたくない」って思う生き物なんです、できないことが怖いっていうか。パンクしちゃうのはよくないけど、いずみがいなくなってしまうとワイズリーブラザーズじゃなくなってしまうんですよ、やっぱり」
 
晴子「ワイズリーブラザーズは終わりです」
 
いずみ「私は…、バンドを仕事として考えると、CDを出させてもらったりしてるのに私の都合で止まるのが申し訳なくて…。これはメランコリー親和型人格っていう人格なんですけど…」
 
——生真面目で、環境の変化に弱かったり、秩序を重んじるタイプだったりという性格ですね。(※詳しくはお調べください)
 
あかね「高校生のときも、いずみはバドミントン部と軽音楽部を掛け持ちしていたので、バドミントン部の大会が近くなるとそういう思考に陥ってましたね」
 
晴子「もともとあかねもいずみも軽音部に入る予定じゃなかったんです。私が、連れてきたんです。二人とは高校に入学して同じクラスになって出会ったんですけど、自己紹介で楽器をやれることを知って。私は、バンドをやるぞっていう気持ちだけを持っていて、何をやるとか、何人でやるとか、男女なのかとか、何にも考えてなかったんですけど」
 
——でも、軽音楽部に入れば、とりあえずメンバー候補はいっぱいいますよね。
 
晴子「そうなんですけど、ピンとこなかったんですよね。入学してすぐの学校の旅行でいずみを誘って、ドラムをどうしようってなったときにあかねが吹奏楽部でパーカッションをしていたって知ったので、誘ってみたら「バイトするから」って断られたんですけど」
 
——あかねさんは、何がきっかけで心が変わったんですか?
 
あかね「私の名前には「音」という漢字が入っていて、お母さんがリズム感のある子どもにあってほしいっていう願いを込めてくれていて。それでもともとピアノをやっていたんですけど、引越しをきっかけに辞めてしまって、パーカッションも中学卒業とともに辞めてしまったし。それで晴子に誘われた時にぽろっとお母さんに「バンドに誘われた」って相談したら、「何もやらないよりはやってみたら?」って言われて、音楽は嫌いじゃないし、って思い直して。せっかくならって思う反面、その時すでに何度も断っちゃってたんだけど…、でもやりたくなっちゃって、自分から入りたいって言いました」
 
 
 
 

今後のことも考えるんだけど、ライブをしたら結局自分が楽しくてバンドをやっているっていうのが出ちゃうんですよね(いずみ)


 
wisely_other02——初めてこの3人で音を出した時のことを覚えていますか?
 
晴子「お、覚えてない…ですね」
 
あかね「その時のことは覚えてないけど、最初にやった曲は覚えてます。もう弾けないけど(笑)」
 
いずみ「……実は…、覚えています…」
 
晴子・あかね・マネージャー「え! すごい!」
 
——おお…!
 
いずみ「私は中学校の時に公民館でバンドをやってたんですけど、そのときのメンバーで何回やってもなんだかうまくいかない曲があったんです。たまたまこの3人で初めてやった曲がそれだったんですけど、やってみたときに「あ…! やったあ!」って思ったんですよね。今までどうしてもうまく越えられなかった場所のフレーズを、晴子がなんなく弾いたんです。すごく嬉しかった」
 
晴子「そんなこと言ったら私がギター上手みたいになっちゃうけど、全然上手じゃないのに…。まだ、お互いのことをそんなに知らない時期のことだよね」
 
——それからオリジナル曲もやり始め、そして二十歳を過ぎ、まさか続けてるって思ってましたか? 昨年10月にはミニアルバムも出して。
 
あかね「正直、何も考えてなかったですね…」
 
晴子「CDなんて、出してから自覚して「すみません!!!!!」っていう気持ちになったくらいでした…」
 
——自分たちが楽しいっていうだけでやっていたころから、CDを出したりライブを重ねるなかで聴いてくれる人も増えていくなかで、自分たちの音楽に対する気持ちや、向き合い方に変化を感じることはありますか?
 
いずみ「卒業したら働くかもしれないという状況を目の当たりにしたとき、初めてバンドと仕事について考えて。でも、なぜか、ステージに立つと、高校生の頃と全然変わらない気持ちに戻ってしまう。多分親とかにバンドの話をするときもすごく真剣だし、今後のことも考えるんだけど、ライブをしたら結局自分が楽しくてバンドをやっているっていうのが出ちゃうんですよね」
 
晴子「正直、聞き手のことは考えなくなるよね。だから、今よりもっと考えてなかったときにCDを作って、それを聴いてもらって、反応が返ってきたときに、初めての感触すぎて、「どういうこと…?」って思いました。全然ピタッと来なかったですね…」
 
あかね「率直に、違和感でした。買ってくれる人がいるんだ…って驚いた。インストアイベントが一番ふわふわしていたかもしれません。そのCDを売っている場所でライブをするっていう実感がなくて、ライブが終わるまで「なんで自分はタワレコでCDを売ってもらって、それを買ってくれる人がいて、その場所でライブをしているだろう」って。テレビじゃないですけど、自分がよく聴いていたバンドの人たちと同じことをやっているわけじゃないですか。その感覚は、いつまで経ってもよくわからないし、100%わかるときも来ない気がします」
 
ーー根っこに自分が楽しいっていう感覚をずっと持ち続けることも、とても大事です。
 
晴子「自分たちが楽しくやっていることもそうだけど、関わってくれる人が増えていることが嬉しくて。自分たちの音楽を中心にして何かが始まっていくっていうことが初めてのことだし、何を感じてくれているかはわからないけど、そうやって人が動いてくれることが本当にわくわくするし、とにかく楽しいです」
 
 
 
 

「やっていてもいいんじゃないのかな」って思うんです。「いいね」って言ってくれる人が増えていって、なんとなくいい感じなのかなって(あかね)


 
wisely_akane——音を鳴らすのが楽しくてやっていただけの頃から、バンドに対する気持ちがどんどん大きくなっていて。
 
あかね「晴子と私は、言葉には出さないけど「なんかいい気がする」とかそういう感覚で楽しみになるタイプなんですけど、いずみはそうならないんですよね」
 
晴子「そう!」
 
——(笑)。でも、だからこそ、いずみさんの要素は、必要不可欠なんだなって、いますごく感じています。
 
あかね「確かに3人ともふわふわしてたらまずいですよね(笑)。私たちは、売れたいってガツガツ思っているとかそういうんじゃないんだけど、「やっていてもいいんじゃないのかな」って思うんです。「いいね」って言ってくれる人が増えていって、なんとなくいい感じなのかなって」
 
晴子「もっと違うことを、この3人ならできるんじゃないかって期待していて…。演奏が下手で、間違えてばかりで、全然曲数もないんだけど、思うところがあるんです」
 
いずみ「私もそう思ってるよ。でもやっぱりこう、バンドだけでやっていくなら、売れたいという気持ちがどうしても出てきてしまう。でも売れたいって思った瞬間に、私は面白くないフレーズを選んでしまう気がするんですよ…。普遍的なものを探しちゃうっていうか…」
 
——出た! また考えすぎちゃうんだ! そこでポジティブな2人の出番ですね。
 
いずみ「私も自分たちがやりたいようにやるためのバンドだと思っているので、本当にやりたいようにやりたいんです。それは、本当にそう思ってる。多分、お金が関わっていることとかを考え始めると、ふざけてばかりじゃいられないって思うというか」
 
——多分、「好きにやってていいよ」って言ってくれる限りは、やってていいんじゃないかな。無責任でしょうか(笑)
 
あかね「って言われててもさ…っていうのは確かにあるかもしれないですね(笑)。でも結果的にやりたいことをやってるんですけど。今はそれをしっかりやらせてくれる人がいるから、よかったなって思います」
 
3人「チラッ(マネージャーを見る)」
 
——さて今後ですが、今のところ決まっている予定は8/27のexpop!!!!! ですね。
 
いずみ「ちゃんとベースを、研修の荷物にも入れました!」
 
晴子「もし持って行ってなかったらライブになって「さあどうでしょう!?」っていう賭けになっちゃうよ(笑)」
 
あかね「考えてみれば、戻ってきて3日後にライブって、めちゃくちゃ怖いね(笑)」
 
——とにかく私は、ワイズリーブラザーズをこれからもたくさん観たいと思っています。対バンによっても全然違う顔が出てくるし、少し時間が空いてそれぞれに成長があるとまた違った音が鳴ってる。いろんなことを試しているのだろうし、そういう変化のときを、全部見ていたいって思わされています。それから、突飛な企画を組んで、新しい引き出しをこじ開けたいっていう欲求も生まれました…。
 
晴子「開くかなあ…! ちょっと引っかかるかもしれないですけど…! やってみたいなあ」
 
あかね「対バンの方々に影響を受けるっていうの、すごくあります。私たちはこてこてのインディーズバンドだなって思います」
 
いずみ「私は今でもやっぱりインディーズのバンドを一番よく聞くので、その中でも面白い存在になっていきたいですね」
 
 
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【ライヴインフォメーション】
CINRA presents「exPoP!!!!! volume80」
 
日時:2015年8月27日(木)
会場:TSUTAYA O-nest
時間:Open 18:30 / Start 19:00
Entrance Free !!!!! (without 2 drinks)
予約はこちらから http://expop.jp/schedule/80.php
 
出演:クウチュウ戦 / 白波多カミン with Placebo Foxes / never young beach / The Wisely Brothers
 
 
The Wisely Brothers http://thewiselybrothers.tumblr.com/
 
 
 
 


 
sawaいとうさわこ●都内で働く30歳のOLです。視力が悪くていつもメガネをかけているんですけど、夜に車の通りが多い道を歩くときに、わざとメガネを外して歩いてみたら。ヘッドライト・テールライト、街灯やガソリンスタンドの照明やそれらが反射した窓ガラス、そういうものが全部過剰にまたたいて、ホログラムみたいに見えました。メガネをかけたら消えてしまう嘘みたいな景色。初めて発見したときは思わず「あっ」と声が出て、その瞬間のすべてが愛おしくなりました。音楽を聴きながら歩くと、さらに飛べます。