こんにちは、藤田です。
本当に月日が過ぎるのは早いですね。
あっという間に3回目の連載です。
今回は、先月号で少し触れた柏の新星ティーンズバンド
“赤色のグリッター”について書いて行こうと思うわけですが、
彼らの初全国流通盤「傘から見た景色」が6月18日に発売決定しました!
そしてぼくのバンド、”ホタルライトヒルズバンド”も
3rd ALBUM「ホタルライトヒルズバンド3」が6月25日に発売決定!
梅雨なんて気にしてられないくらい夏に向かってこの調子だと一直線です!
お互い健康には気をつけて、元気いっぱい突き進んで行きましょうね。

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(レコーディングで魂の唄入れ中。見ての通り藤田は元気です。)

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《世界は赤色》

わたくし藤田、人生初の”プロデュース”というものに挑戦しました。
赤色のグリッター「傘から見た景色」というアルバムが
ぼくにとってのファーストプロデュースアルバム。
それは彼らにとっての初全国流通盤にもなるわけですが。

本当に貴重な経験であると同時に、
ぼくがこの街で活動を続けてきた全ての”線”がひとつの”円”になるような瞬間で。
ここからまたそのサークルがゆっくりと線になってまた新しいサークルへと向かって行く。
そんな素晴らしい予感に満ち溢れている”今”なのであります。

その出逢いは突然に訪れました。
2013年の6月に柏DOMeというライブハウスで
ぼくが自主企画イベントを開催した際、
東京からsuck a stew dryという最高にイカしたバンドを柏に呼んだわけなのですが、
そんなsuckの大ファンだと言うバンドマンの男の子から
twitterでアクションがありました。
「suckと是非対バンしたいです!」
それが赤色のグリッター、ボーカル佐藤リョウスケでした。
はじめて逢ったその時、彼は高校3年生のまだあどけない、制服がよく似合う男の子。
「じゃあ、やるか!?」
「はい、やります!」
そんなシンプル過ぎるやり取りで即座にぼくたちの初対バンが決まったというわけです。
聴いたその音楽はとても荒削りで、スタートして1年というバンドはまだまだこれからという段階。
しかしながらリョウスケのボーカリゼーションは本当に目を見張るものがあり、
すでに誰とも似ても似つかないようなオリジナリティを持っていました。
このボーカリストは将来大化けするかもしれない。
そんな風に感じたファーストインプレッション。

その日から何ヶ月か経った後、
赤色のグリッターはロッキンオンとスペースシャワーのオーディションに
ダブルで最終選考まで残っているという話を聴き、
少しの驚きと、ただならぬ予感に

「ぼくに出来ることがあるならば 今この時なんだろう」

そんな直感にかられて彼らたちのライブをもう一度観に行くことに。
確かめにいくような気持ちで訪れた下北沢ERAのステージ。
新メンバーベーシスト紅一点の明日香が加入し、
現メンバーが揃って間もないという赤色のグリッターのステージ。
鳴らされた一音目の衝撃でぼくは完全に立ち尽くしていた。
たった数ヶ月。確実に彼らの間にはケミストリーが巻き起こっていました。
こんなにもバンドは成長する。
若さという輝きは、瑞々しく凛として空高くどこまでも舞い上がっていきそうなエネルギーを放つ。

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(逢うたびにどんどん顔つきが変わって行く彼ら。そりゃそうです、18歳なんですもの。)

 

思いがけず、自分の10年前の姿と照らし合わせていました。

RAVE(レイヴ)というバンドを組んで活動していた10年前の高校生の自分と。

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RAVEは2000年に結成し、2009年にその活動にピリオドを打つまで
6度のワンマンライブとインディーズレーベルUK PROJECTから2枚のフルアルバムを残したギターロックバンドです。
ぼくはそのバンドのボーカル、作詞作曲まですべてを手がけていました。
メンバーは全員高校の同級生、軽音楽部の仲間たちでした。

柏の街から生活の拠点も都内に移し、様々な波を泳ぎかき分けながら必死にもがき続けた言わば青春時代。

今となって後悔はないけれど、そこにはとびきりの成功もなかった。
バンドが辿ってきた航海をぼく自身船長として、振り返ってみた時に
ぼくのリーダーシップはこの大海原に飛び出していく勇気も希望も足りなかったのだと。
自らの無力さと向きあい、はじめての挫折も経験し、それはやがてあたらしい出逢いへと変わっていくのではありますが。
確実にそこには存在した。
あの時、あの場所、あの年齢でしか、出来なかったこと。
だからこそ今、地元に戻り、ここに立って彼ら赤色のグリッターにぼくが伝えて行けることは
確信に満ちてたくさんあるのでした。

生まれ育った街の原風景からやってくるイメージの偉大さ
抗えないふるさとの風と悠久

仲間を心から大切にすること
出逢いその一つ一つを
輝かせて行くためにその音楽はあるのだと

それは当たり前のようでいて、
持ち続けることはとても困難で

何より

音楽をうつくしくする
最大のエッセンス

(当時20歳の藤田。今でもこの曲は自分でもお気に入りのナンバーです。)

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完成した赤色のグリッターのミニアルバム「傘から見た景色」は言わばゼロ枚目というような内容にあえてしました。
来る真の”ファーストアルバム”に向けて、
このチームは楽曲をあたためておくというような決断をしたのです。
これは普通の18歳の若者たちには到底出来うるジャッジではありません。

それだけぼくたちの視点は未来を見つめていました。
彼らはすでに次へのステップに向かう曲たちをたくさん持っていたのです。

まずは佐藤リョウスケという圧倒的なボーカリストの”唄”を届けようとする1枚に仕上がりました。

楽しみで仕方在りません。
彼らが日本のロックシーンに一風の花吹雪を舞い散らす日は近い、
それほどの逸材だと信じています。

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http://jackmanrecords.ro69.jp/artist/akaironoguritta
(こちらからアルバムの試聴も出来ます。)

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10年という”ヒューマンサークル”が1周して
またこういうバンドが柏から誕生して行くことをぼくは本当にうれしく想い、
運命のチカラに感動しています。

静かに静かに育って行っていた音楽の”種”が花を咲かせる瞬間が必ずやってくる。

ぼくが10年前には分からなかったこと
それ故に叶えきれなかったことがいくつもありました。

彼らにはそれを叶えて欲しい。

レコーディングを終えた彼らが立ったスペシャ列伝超満員の赤坂BLITZステージ。
そこでリョウスケはこんな唄をうたいました。

 

-大人になってからあのころあんなことしたとか
あの子とケンカしたよなとか想い出すんだろうな
大人になってもいつかまたこうやって集まろうな
今は少しのさみしさと期待を載せて
飛ばす未来の紙飛行機-
(未来飛行機)

 

今年の秋、ぼくの当時のバンドメンバーだったRAVEのベース品治正の結婚式があるため、
長い月日を経て解散以来オリジナルメンバーが集います。
(果たして演奏シーンはあるのかどうか。。)
リョウスケのこの唄は大きな円を描いてぼくの心に深く響いてきたのです。
こっそりぼくが赤坂で流した涙はあらゆる意味を超えていました。
この街で音楽を続けてきて、
本当に良かった。

信じ続けることの大切さに今改めて気づかされ、
それをまた新たな音楽へのエネルギーに変えていけるように。
はじまりのとき。

旅はまだまだ続くのであります。

(赤色のグリッター、少しでも興味がわきましたらこちらのライブ動画も是非ご覧ください。彼らはライブバンドです!)
 
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次回は、ぼくたちが立ち上げたレーベルの本拠地であり、
実際にぼくもスタッフとして働いている柏のアジアンカフェ
“cafe line”について書いてみたいと思います。
どうも、柏の逢いにいけるボーカリストこと藤田でした!
AZASU!
 
 
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藤田竜史●フジタ・リュウジ

ホタルライトヒルズバンドのボーカル。

大阪出身柏育ちの1985boy。水瓶座O型。

Cafe Line Records/柏Music Sun実行委員/ビートルズ/黄色/スタジオジブリ/蕎麦/秩父鉄道/wilco/カバヤ/ゆず/宮沢賢治/