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今日は予定してた仕事がキャンセルになり、14日だし・・・
ということでTOHOシネマズ渋谷で映画『アナと雪の女王』を観てきました。

最近は(赤ちゃんがいますので)夜の外出が難しく、なかなかライヴには行けません。
しかし(娘を保育園に預けている)昼間に生歌が聴けるのはミュージカルだ!ということに気付き、
3月に坂本真綾さんと井上芳雄さんの歌唱が最高な『ダディ・ロング・レッグズ〜足ながおじさんより〜』、
そしてつい先日もKREVAさんが歌詞を手がけたことでも話題となり、
松下優也さんの歌声とMicroさん(Def Tech)のラップで物語が運ばれる『イン・ザ・ハイツ』と、
ミュージカルづいていた私ですが。
いやあ、アニメでのミュージカルも素晴らしい!

事前に「この映画は字幕じゃなく吹き替えで観なきゃ」という意見をネットでチラリと目にしまして。
しかも私の大好きな松たか子さんの歌が聴ける!ということで迷わず吹き替え版を選択。
松さんは色んなお仕事をされていますが、私は歌う松たか子がとりわけ好きなんです。
あの人、歌う時、ほんとに全力。
魂を震わせて歌ってるのが、全身から伝わってきますよね。
この映画でも、女王エルサ役の松たか子さん、そしてアナ役の神田沙也加さんの歌唱が本当に素晴らしく、
美しいアニメーションと共に大迫力のシーンを重ねてゆきます。
細かい説明なんて必要なし!歌にのめり込んでいればあっという間に、
この作品の、切ない始まりだけれど、勇敢かつユーモアと愛に満ちた世界に、物語に、
うっとり夢中になってしまいます。

しかし、油断は禁物!後半の「ハンス、あなた何言ってるの?!」からの大展開には、
ほんとにビックリ!
映画『かぐや姫の物語』でも、登場する男性がみーんな使えない男ばっかりでうんざりしたものですが、
この映画『アナと雪の女王』でも超がっかり。
「ハンス、お前もかああああ!」と思わず声を荒げたくなります。
氷に包まれた世界と、アナの心を溶かすのは<真実の愛>。
だけど、ハンス王子も、山男クリストフも、全く役立たず!!
映画館にはお母さんと小さな娘、という組み合わせも目立ちましたが、
今の時代、「王子様が迎えに来てくれる」「キスで目覚めさせてくれる」とかじゃなくて、
「王子様なんて役立たずだから自分で何とかしましょう」という教訓を植えつけているのか……!?
夢がない!まーったく夢がないね(笑)。
クリストフなんて大事なところでモジモジしちゃってさー、ほんと嫌になるよね!

というわけで、そんな興奮(憤慨)も含め、非常に楽しめました。
エンドロールで〈オラフ ピエール瀧〉の文字を見た時、もう一回やられた感がありました(笑)。
オラフの、明らかに度を越したユーモアも今作の大事なスパイス。瀧さんさすがです。

何より、観終わったらサントラ買いたくなる、そして一緒に歌いたくなる映画ですね。
この作品、映画館にいるみんなで観ながら歌おうという上映スタイルもあるとか?
それもちょっと本気で参加してみたい!!

観終わった人が間違いなく熱唱したくなるのはこの曲!

既にニュースになるほど大盛況の作品ですが、まだの方は是非。

(上野三樹)