新年あけましておめでとうございます!
 
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豪徳寺の三重の塔には招き猫のほかに猫の親子の人形とか
鞠で遊ぶ猫の人形とかが潜んでいるの、知ってました?

 
 
毎年1回はなにかしら寄稿して、しぶとく居座っているアピールを続けていこうと思っていたのですが、そう思っていたら2016年が終わっていて、YUMECO RECORDSに初登場したのが28歳でいまや32歳になっております、お久しぶりですわたしです。相変わらず東京で息をしています。YUMECO RECORDSの編集のお手伝いも続けさせていただいていて、毎回連載陣の原稿を拝読することが楽しみでなりません。1月はYUMECO的に年末、2月からの展開はいったいどうなるのか? わたしもまだ知らないのですが(笑)、今年もマイペースを大切にして、刻んでいくのだろうと思います。これ、結構難しくて、大事なこと。
 
さて前回の記事は、ちょうど4年半勤めた会社を辞めて転職をするタイミングで、それはそれはエモくなっていたときでした。そして新しい会社で無事1年が過ぎ、2年目が始まっております。そんな感じで、忘れた頃にやってくる、ていうか結局のところあなた誰なの、でもなんか覚えあるわ的なそんなドキュメンタリー、ノンフィクション、と思っていただければ幸いです。もしかしたら世田谷線とかで、わたしたち、乗り合わせてたりするかもしれませんよ。トーキョーシティーはなんてドラマティック!(そうか?)
 
変わったことといえば、音楽に触れる機会がめっきり減ってしまったことでしょうか。職場がある地域が変わり、ライブハウスが遠ざかり、昨年1 月から職場近くに引っ越したことで通勤もなくなり、ひとりiPodで音楽を聴く時間も失ったことは本当に大きな打撃となりました。また、引っ越しを機に断捨離と称してTwitterを止めたことで、新しい情報に壊滅的に疎くなりました。まだTwitterはおろかWebメディアだって今より全然成熟していなかったころ、学生だったわたしは大好きなバンドたちの情報を逃したくなくて、あんなに一生懸命だったのに。あ、mixiが全盛期でした(照)。
 
でもTwitterを使いこなすようになってからは本当にTwitter中心で情報収集してたんだなーと止めてから改めて思いました。全然情報が入ってこない(笑)! だいたい気がついたら新譜が出てツアーが終わっとる。とはいえ2016年はずっと楽しみにしていた竹原ピストルさん出演の映画『永い言い訳』(西川美和監督)を観たし、Syrup 16gの新譜を買ってちゃんとライブにも行ったし、Ropesやペトロールズなどの愛して止まないバンドもちゃんと観に行った。まあ意外と、ちゃんと好きなことは、おさえてるな(笑)!
 
さて新しい仕事の話しを少々。
 
今は、世田谷区のとある街のとある商店街のそばにあるとある会社で広報をやったり、地域情報を載せるWebメディアの運営をやったり、街でのびのび散歩したり、自転車を乗り回したり、お祭りに出展したり、餅つきをしたり(とても餅つき好きが多い街なのですよ!)しています。会社はあと数年で創立から60年で、これまで所属していたどの会社とも全然違う、とってもとってもいい意味で「ザ・昭和」。だって新年明けての仕事初めは八幡宮での年頭祈願から始まるんですよ! なんかすごい嬉しかった。今までにない感覚。
 
 
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よい空気が流れる世田谷八幡宮

 
 
わたしたち昭和生まれは昭和を愛しがち。昭和大好き。って、わたしなんか昭和を4年しか生きてないんですけど、そこはやっぱり生粋の昭和生まれ昭和育ちたち(つまり父母祖父祖母、諸先輩がた)に鍛えられてるから、やっぱりパッションは昭和。こういうときに語る「昭和」ってつまり何かといえば、泥臭い(洗練されていない)からこその人間くささや温度感、生活感があって人の顔が見える付き合いがきちんと営まれているような、さすがに何丁目かの夕日感は実感として持ってないけど、高度経済成長期やバブルは完全に棚に上げて、みんなが人間らしく生きていたような夢を指しているのだと思う。
 
わたしが暮らして働いている街は東急世田谷線という小さな沿線にあって、近頃雑誌でも取り上げられ一見して洗練されてるっぽい感があるのだけど、暮らして働いていると実はそんなことなくて、それぞれのお店は本当に素敵なのでそれはそれでよしとしつつ、おそらく世の人が東京や世田谷に抱いているそれこそ近頃の二子玉のようなイメージとは全然違う空気感が広がっていると思う。よく「都会の中のエアポケットに入ってしまったような場所」とわたしは勝手に言ってるけれど、東京に住んでいても訪れることが少ない地域で、初めて訪れた人たちはなぜか「自分の地元に似てる」と言ってみたくなる(しかもみなさん全然違う地方出身)、そんな、なぜか親近感を抱かれる場所です。
 
個性豊かなお店が揃っていて、昔ながらの大先輩たちが第一線で活躍していて、お店の人たちの顔が見えて、住んでいる人たちの顔が見えて、街に住む人同士で「仲間」と呼びたくなるようなつながりがあって、でも暑苦しく徒党を組んでいるのではなくそれぞれが自分ごととして「せっかく住んでる街なんだから、もっとよくしよう」と思っていて、子どもたちが育つのをみんなで見守っていて、でも泥臭くて「くだらないなあ」とつぶやきたくなることもゼロではなくて、それはそれは、人間が生きてるなあと思える街。
 
川崎の住宅街で育ったので、そういう、「街」と「街を構成する人々」の営みに対してたいそう憧れを持っていたわたしが、32歳という人生のいち地点で居る場所がここです。それこそ来年はどこで何してるかなど全然わからないけれど、今年もいい1年にしたい。ぶっちゃけ昨年は野心ばかり育って後半は息切れしてしまっていたので、今年は上手に生きていきたい。まあ、上手に生きることは、わたしには来世でも難しい気がするけれども!
 
今、わたしが暮らして働いているのは、東急世田谷線の「松陰神社前」という駅に広がる街です。ぜひ、遊びにきてくださいねー。
 
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うっかり、2シーターのソファを買いました。
いい1年にします。(しつこい)

 
 
 
 
 


 
sawaいとうさわこ●松陰神社前で暮らして働くOLです。YUMECO RECORDSに出会ってから4年目となりました。「30歳かかってこいやー!」とか言っていたわたしももう32歳ですよ。やっぱりこうして死ぬまで生きるのだ。それはそれで、悪くない。今年は、今年こそは、またちょこちょこ、書いていきたいなーと思っています。思っては、います。今年もYUMECO RECORDSと、フォースとともにあらんことを(にわか)。