10月25日の開催までいよいよあと3ヶ月となりました。
柏初のサーキットイベントMUSIC SUN。
ぼく藤田は実行委員の一人としてアーティストブッキングや街中の連携などを進めていく中で、
そのワクワクや、はたまた難しさや、
様々な感情と状況の中、今この時の僕の気持ちを今日は記していきたいと思います。
想像と現実の狭間で感動を叫ぶ!

 
 
 

photo7 (1)
(今日もうつくしく暮れていく柏駅前の風景、、、)

——————————————————————————————

 
 
 

フェスをつくる。お祭りをつくる。
言葉の響きとしてはとても大きなテーマではありますが、
ぼくたちが現状やっているのも本質的には同じ、規模が小さなバージョンです。
個人的に毎年必ずフジロックに通っていますが
祝祭をつくるためには
たくさんの人々の連携と絆が必要です。
それは目に見えるものではありません。
苗場に行けばそれが音楽と共にとんでもない経験と快感に変わって伝わってきます。
それだけ大きくてたくさんの数え切れないヒューマンケミストリーが起きているのでしょう。
好きな人たちと好きなことをつくる。
こんなにもシンプルなことなのだけど、そこにはどこまでもピュアな素直と正直と
決断と行動が必要です。
MUSIC SUNを企画し、動かし始めて約3ヶ月。
資金源がほぼゼロに近い状態でのアーティストブッキングの難しさは言わずもがな、
ひとつひとつのアイデアを実体化させ、街の中でリアリティを持たせることが
まずこんなにも難しいことだとは想像もしていませんでした。
描いたアイデアが動き出すガソリンは、何も創造力だけではないということ。
まずしっかりと地図を書き、取り説を書き、線路を書くところから、
誰にでも分かりやすく翻訳していくという最初の一歩のクリエイティブ
普段はこんなイベントでもやらない限りイチミュージシャンのぼくは交わることも出来ないであろう
市役所の方々や商工会議所の方々とお話をしながら
少しずつ共通言語を探し、会話をすすめていきます。
大きな後援も後ろ盾もないような状況でスタートしている
このミュージックサンというイベント。
気合や情熱だけではどうにもならない瞬間が多々ある中で
それを理解しながらもしっかりとひとつひとつ正確に誠実に階段をステップアップしていく中で。
一体これは誰のためにはじめたのだろうか、
何のために動いているのだろうかと、はじまりの気持ちを見失いそうになる瞬間も多々ありました。
そんな時想い返すのはいつもあの夜のこと。
柏でサーキットフェスをやろう、そう思い立ったあの日の春の夜風の匂い。
『真ん中をポップスがつくる。宇宙に太陽があるように。』
ぼくらはポップなイベントがやりたいのでした。
街を元気にする、ポップなイベントが。
そうすることで、この街の片隅に君臨する数々の素晴らしきアンダーグラウンドカルチャーに
正しき光が当たり始めるであろう。
臆することなく、はじまりの気持ちを貫く難しさ。
大きなことから小さなことまで、丸・三角・四角・曲線から直線まで、すべてはつながっていくのです。

 
 
 
photo8 (1)

(昔はイッツアスモールワールドの音楽と共にからくり人形のショーが毎時始まっていたこの時計。
静まり返った今も変わらず時を刻み続ける駅前広場のシンボルです。)

—————————————————————————————————-

 
 
 

ポスターやフライヤーデザイン。
各会場、市役所、各商店街、CDショップ、映画館、各団体。
様々な方々とご相談をさせて頂きながらゆっくりと進んでいるこのMUSIC SUNに向けての歩みですが、今回の柏MUSIC SUN 2014は実質のvol.0。
まさにゼロからイチにする企画と作業。

 
 
 

photo3

 (まさにMUSIC SUNの顔となる、駅前デッキからの風景。
この景色をイベント参加者の方々は全員がもれなく目にすることとなります。)​

柏MUSIC SUNのテーマのひとつは、
「駅前の街そのものが音楽のテーマパークのような1日」
今年はそこまでの規模に到達はできませんが、
そんな楽しさを来年以降は創り出せるように動いています。出演者情報解禁は、8月中旬を予定。
現在はツアーバンド20組強がほぼ決定。情報解禁日待ちです。

直接逢いに行って交渉をしたり、メールひとつや電話ひとつでオーケーをもらえたり、
昔から良く知る人、今回気になっていたけどはじめて声をかけてみる人、
青春時代良く聴いていた人、うんと年下の噂のバンドマン、
ありとあらゆる可能性の中から真心だけでまずはアタックしていくこのブッキングという
出演者を探す行程はまさに自分の音楽人生そのもののような
人とのコネクションも、自分と音楽とのスタンスも、すべてを裸にしてしまうような道のりです。
プロのブッキンガーでもないぼくが偉そうに語れるほどのことはありませんが、
逆に素人だからこそ話せるピュアと感じるバイヴスがここにはきっとあります。
とあるアーティストのマネージャーさんのお話。
出演依頼のメールをして間もなく、
「直接逢ってお話しながらご相談させてください」
とこの時代にはなんとも珍しいご返信。
個人的にもはじめての経験だったので、
おそるおそる未だ見ぬマネージャーさんの待つ集合場所へ行ったわけなのですが、
その御方が本当に担当アーティスト想いのこれぞマネージャーさん!というお手本のような素晴らしい方で。
やはり直接声を聴いて顔を見てお話しすることの、当たり前の大切さに改めて気づかされました。
何でもこうしてお家にいながらにして出来ることってたくさんあるんですけど、
やはり動いたらその分、風は巻き起こるなと、物事は動き、景色や匂いは変わるなと、そう感じています。
「何事もはじめる勇気に音楽は味方してくれます。その後、育てる努力に音楽は厳しい。共にがんばりましょう。音楽の力を信じて。」
まだまだこの国の音楽事情も捨てたもんじゃないなと思いました。
一線でこんな風に純粋を守って動き回っている人たちがちゃんといるんですから。
そんな発見と出逢いもこのMUSIC SUNがくれた宝物。
いい音楽はいい音楽とハートと呼応してつながっていく、そう信じて。

 
 
 

photo1

​​​​​

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 
 
 

3年は続けよう。
この話は実行委員の中でも絶えず話題になるキーワードのひとつです。

 
 
 

photo2

(改装されたダブルデッキ。もう街の人たちは慣れたけど久々に来柏という方はびっくりされるかも!?
かなり綺麗になりました。)​

じっくりと2014年-2017年の間にこのMUSIC SUNというイベントを育て上げ、街の人々への活力につなげることが当面の大きな目標であります。
そして何よりぼく個人的には、街の若い音楽人たちに対するメッセージとしての意味合いもあります。
このイベントがやがてギターを持ち始めた彼や彼女たちにとってのひとつのチャンスの場になっていって欲しい。
様々な街から、様々な心と音楽をのせたバンドワゴンたちが太陽の下に集うような一日。
そこで感じる新しいセンスや出逢いはかけがえのないものになるという確信。
今でも街を歩きながらすれ違うたくさんのバンドキッズたちを見るたびこの野望は熱くなります。
-The love you take
is equal to the love you make
君が受け取る愛は 君がつくる愛に等しいのさ-
ぼくの大好きなビートルズの歌詞の一説です。
そしてこれがぼくの音楽人生の指標となっている言葉でもあります
この愛の部分は”音楽”という言葉にも置き換えられると思っています。
一節におけるequalという存在が、このMUSIC SUNになれたら。
橋をつくっているのかも知れません。
今突然そんな気持ちにもなってきました。
もしかしたらはじめはまだまだ歪な形かもしれないけれど、
まずはしっかりと下地をつくって頑丈に組み立てて、
いろいろな人に歩いてもらいたい。
そしてやがてはうつくしく味のある景観へとその存在を高めていくような。
汗を流さずして橋など組み立てられませんね。
この暑い夏を、駆け抜けて行きたいと思います。
燦燦と太陽の下、大粒の雨が例え降ったとしても、満天の虹が降り注ぐような
人と人とをつなぐ、未来へと続いていく、音楽の大橋を完成させるべく。

 
 
 

photo9

(晴れ渡る柏の青。太陽の街と言われる所以はこのどこまでも拓ける空を受け止める街の心の広さにあります。)

——————————————————————————————————————————–

 
 
 

次回記事を更新させていただく頃にはちょうど出演者発表の時期です!
楽しみすぎて今からワクワク。。
わたくし藤田、最近個人的には習字を習い始めまして、習い事をするなんてほんと小学生ぶりなんですけど、
書道というものの奥の深さに感動を覚えております。
はやく自分の名前くらいはひとまず、正しくうつくしく書けるようになりたいものですね。
日本人ですから!笑
さぁ来る夏をおもいっきり楽しんでいきましょう!
最後にすみません、まだまだ観て頂きたいので貼り付けますミュージックビデオ!
好評発売中のホタルライトヒルズバンドNEW ALBUM「ホタルライトヒルズバンド3」(6/25リリース)より
リード曲の【ビューティフル】MVです。
YUMECO RECORDS編集長・上野三樹さんに「音楽と人(8月号)」にて
ディスクレヴューも書いていただきましたので
そちらも要チェックです!

 
 
 

 
 
 

——————————————————————————————————————————–

 
 
 

藤田竜史●フジタ・リュウジ
ホタルライトヒルズバンドのボーカル。
大阪出身柏育ちの1985boy。水瓶座O型。
Cafe Line Records所属/柏Music Sun実行委員/赤色のグリッタープロデューサー
ビートルズ/黄色/スタジオジブリ/蕎麦/秩父鉄道/wilco/カバヤ/ゆず/宮沢賢治/
THE 1975に最近ハマッてます。