9月11日にレーベル移籍第一弾シングル「少女C」をリリースして、また新たな1歩となる進化を響かせてくれたghostnote。なんと翌日のタワーレコードJ-POPデイリーチャートでは10位にランクインの好発進(ちなみに9位はHKT48)!

 

今年の春からライヴハウスO-Crestのスタッフとしての顔も持つ大平伸正(g&vo)が、「今、一番シンパシーを感じるバンド」であるCHERRY NADE169とHalo at 四畳半に声をかけ、11月からは、全国4ヶ所を3バンド+各地方サポートの4バンドでまわるカップリングツアー「4つの点を線にして」を開催する。これを記念して大平伸正(ghostnote)×滝澤大地(CHERRY NADE169)×ワタイショウタ(Halo at 四畳半)による対談を敢行。世代の異なる3バンドそれぞれの、このツアーにかける想いに、それぞれの未来の見据え方を感じた。

 

(取材・撮影=上野三樹)

 

 

 

――まずは、今回のシングル「少女C」をリリースするにあたってのghostnoteのバンドとしての想いを訊きたいんですけど。

大平「そうですね、今までバンドを10年やってきて、紆余曲折あったんですけど。今年からサポートメンバーも1人入っての4人体制になって、レーベルも移籍して、こうしてCHERRY NADE169やHalo at 四畳半といったバンドに出会えたこともあり、自分たちの考え方にも変化があって。10年経った今だからこそ、今までやってきたことを固定概念とするならば、それを壊して行く、これからにしていこうという気持ちがあります。やればやるほど、ある種、守りに入っていくというか。ステージもたくさんやればやるほど、自分たちの中で意識してないところでの予定調和というか、外から見えるghostnoteのイメージってこうだよねっていうところとか、そういうものを一回、このタイミングで壊したいと思ったんです。壊すことによってまた更に前進したかったので。その意思表示というか挨拶代わりの1枚としての、このシングルの位置づけなんです」

――「少女C」は今までのghostnoteらしさみたいなものを一回取っ払った新しさのある、だけども強いインパクトのある曲ですね。

大平「例えば歌詞もそうなんですけど、全ての言葉に辻褄が合ってなくちゃいけないような、そういう流れを今までのghostnoteは汲んでたと思うんです。AメロはこうでBメロがこう、だからサビはこうだ、みたいな、そういうものもぶっ壊したい。だから〈少女C〉っていうこのタイトルにも特に意味は無いんですよ。自分の頭の中からポーンと出てきたようなワードをメロディにはめたり、最近はあまりやらなかったことをやっています」

 

 

――そうした曲作りへの変化にも大きく影響したのが、この2つのバンドとの出会いだったっていうことですか?

大平「そうですね。この春から渋谷のO-Crestで働くようになって。そこで色んなバンドのライヴを観て刺激を受けつつ。中でもCHERRY NADE169とHalo at 四畳半に関しては自分の中で凄くシンパシーを感じたというか。年下なんですけど同じ音楽人としてバンドマンとして尊敬してる2バンドなので、同じ土俵で対等に切磋琢磨しながらツアーを一緒にまわりたいなと思って今回、お願いしたんです」

 

 

***先輩風を吹かすとかじゃなく、意地なんか張らずに、素直に素晴らしいものは素晴らしいと思いたい。

 

――おーちゃんは、どうしてO-Crestで働こうと思ったんですか?

大平「大袈裟かもしれないですが、自分の人生において、この選択しかないと思ったんです。ghostnoteは去年、レーベルと事務所との契約が終了して、一時期は別の仕事をしていたんですけど。その仕事に追われすぎるようになってきて、でも生活もしていかなきゃいけないし、それって多くのバンドマンが抱えてる悩みだと思うんですけど。そんな中でちょっとずつ音楽との距離を感じるようになってきてたんです。曲を書いたり音楽に触れたりする時間的なこともそうですけど、それ以上に心の距離を感じてしまって。それで、これはヤバイなと思って。どこか音楽に近い場所に自分という存在を置きたい、置かなきゃと思ってた時に、たまたま〈スタッフとして働かない?〉って話をいただいたんですけど。でも正直、結構、周りからも色々言われるし……」

――何て言われる?

大平「ghostnoteのヴォーカルが、バンドマンがライヴハウスで働いてどうなん?みたいな。俺だったらちょっと、しないけどね?っていうバンドマンの話とか、応援してくれてる地方のライヴハウスのスタッフから言われることもありますし。きっと心配してくれてるんだと思うんですよね〈お前、完全に裏方になるんじゃねえのか?〉って。でもそれは全くないし。俺はシンプルに考えた時に、そういう経験もした上で歌えることもあるし、自分っていう人間を深くしていく作業のひとつで。悔しさも喜びも、色んな感情をもらえてるんで。内容としてはブッキングも雑用もするんですけど、バンドマンだからこそわかることもあるし、自分が学べることもたくさんあるし。自分がブッキングをしてるっていうよりは一緒にライヴを作っていく中でお互いに成長するきっかけを作ってるという感覚です」

――O-Crestにはこれからどんどんシーンで活躍していく若手のバンドも多く出演しますが、そういう意味でも刺激的ですよね。

大平「もうそこが一番デカイかもしれないですね。2013年になって、ここ10年一緒にやってきた同年代のバンドたちが、たくさんいなくなって。例えば解散したバンドのメンバー同士でやってるバンドとか、そういうのはあったりするんですけど。何で仲間たちのバンドが終わっていったかとか、そういうことは置いといて、あぐらをかきたくないんですよね。長くやってきたからって別にすごいわけじゃないし。確実に10年やってきた自分たちだけど、やっぱりチェリナやハローの音楽は素直に素晴らしいと思うし、学べることがあるんですよ。今のチェリナにしか出せない音、今のハローにしか出せない音、そしてもちろん今のghostnoteにしか出せない音もある。歳を重ねて人間としてバンドとして経験を積む中で確実に鳴ってくる音も変わってくるんですね。ghostnoteとして今の自分たちがすべきことは、今の自分たちの現状を受け入れることだな、と思って」

――現状というのは、働きながら音楽をやってるってことも含めて?

大平「そうですね。もちろんまだまだもっと大きなステージでステップアップして行きたいし、自分たちがこうだ、って信じる音楽をもっと追求していきたいですし。10年分の経験に慢心せずにどんどん、まだまだこれから行けるって思っていたいからこそ、今の現状を受け入れなきゃと思いました。先輩風を吹かすとかじゃなく(笑)、意地なんか張らずに、素直に素晴らしいものは素晴らしいと思いたい。それができれば、10年バンドをやってようが、今年で30歳になろうが、まだまだ伸びしろはあると」

 

(左から滝澤くん、大平くん、ワタイくん。インタヴューにはHalo at 四畳半の白井くんも参加してくれました)

 

*カップリングツアー開催へのいきさつ

 

――だからこそこの3バンドで対等に、ガチンコ勝負でツアーをまわりたいと。そもそも、どういういきさつだったの?

滝澤「今年の春ぐらいにCrestでライヴをやった時に、ツアーのお話をいただいたんですけど。俺ら、その日のライヴがほんとにダメで。メンバーと〈今日はほんとに悔しいね〉って話をしてたんです。その後に、うちのメンバーの秋山から〈ghostnoteからツアーに誘われたよ〉って話を聞いて、いやいやいや……嘘ぉ!?って」

(一同・笑)

滝澤「〈俺らで大丈夫なのかな!?〉なんて話もしたんですけど、〈でも行きたい!〉って。ghostnoteはライヴもかっこいいバンドだし、誘っていただいたことが何より嬉しいし、それでツアーに参加させてもらうことになったんです」

――滝澤くんから見た、ghostnoteというバンド像ってどんな感じ?

滝澤「なんて言うんすかね……ステージから光をバーンッて放つような圧倒的な存在感を感じます。もちろんghostnoteの真ん中に、おーちゃんがいるんだけど、やっぱり3人全員でバーンッ、なんですよね(笑)」

――うんうん。一方、Halo at 四畳半はツアーに誘われてどうだったの?

ワタイ「僕たちはもう、単純に驚いてしまって。ghostnoteの存在はもちろん学生の頃から知ってたんで。ghostnoteのツアーに誘われた、って言われても〈うん!?〉って」

白井「何事かと思ったよね(笑)」

ワタイ「さっき言われてたみたいに、対等にやりたいって言ってくださったお話も聞いて。それは受け取りつつも、僕らは圧倒的に経験がないんで。やっぱりちょっと下から見上げる感じはあるんですけど。でもそれでもウチもライヴとなるとみんな人が変わるタイプなので(笑)、〈やってやろう!〉っていう気持ちですし、ほんとに驚きと喜びでいっぱいです(笑)」

白井「だってghostnoteは僕たちにとって、完全にYouTubeの中の人たちでしたから(笑)」

大平「おい(笑)!」

 

 

*CHERRY NADE169とHalo at 四畳半の魅力

 

大平「チェリナは〈月と僕〉っていう大名曲があるんです。今、この時代に誰が聴いてもめっちゃいい曲をしっかりした音でステージで鳴らせるバンドって、あんまりいないと思ってて。〈月と僕〉もCrestの店長に〈おーちゃん、めっちゃええ曲がある〉って教えてもらったんですけど(笑)。日々そうして色んな曲を聴かせてもらった中でも今年一番いい曲だと」

滝澤「ありがとうございます(笑)!」

大平「で、ハローの場合は今しか出せない衝動みたいなものを出せる無敵さがあって。それが出せる時期ってきっと、どのバンドにもあると思う。チェリナはそこを経て紆余曲折、悩んだ時期もあっただろうし、それを一周してちゃんといい曲を書いてる。どうやったら自分たちの良さをフロアに投げれるか?を考えて今、きらめいてるバンド。だからそれぞれ違う魅力なんだけど。〈俺たちが一番だ〉っていうスピリッツはみんな根っこに持ってるから」

――チェリナは滝澤くんの声がすごくいいのと、それを生かすアレンジがされてますよね。

滝澤「歌を大事にするバンドだよね、っていうのを活動して7年ぐらい経って気付いたんですけど(笑)。今までメンバーで曲について話しあったり〈ここはどうしてこういうアレンジなのか〉なんて話もしてこなかったんです。理屈っぽくなっちゃうのが嫌なので〈いいものはいい〉で残してるんですけど。でも今は疑問に思うアレンジや歌詞があれば納得いくまで徹底的に話し合うみたいなことを、ここ何年かのスタイルでやってて。それで前よりギスギスすることもあるんですけど、信頼し合える部分も増えて。そういう風に詰めていくと自然と歌も生きるようなものになってきつつあると思うんですけど、もうちょっと詰めて行きたいなと思ってるところです」

――歌を中心に、っていうのはghostnoteもずっと大事にしてきたことですし。

大平「うん、だからこの3バンドはそこが共通項としてありますね」

 

 

 

 

――ツアーを通じて期待していることは?

滝澤「ライヴが観れるのがすごい楽しみなんですよね……ってお客さんみたいですけど(笑)」

大平「俺も、めちゃめちゃ楽しみ(笑)!!」

滝澤「お互いどういう出方をするのか、初日と最終日って空気が全然違うと思うんですよ。だから初日の空気も全身で感じて行きたいなと」

ワタイ「俺たちはツアーをまわること自体が初めてですし、3バンドで一緒にまわれるのがすごく心強いです」

――おお、ツアー自体が初めてなんだ。じゃあ色々と勉強ですね(笑)。

ワタイ「勉強です(笑)!!」

大平「今、何歳だっけ?」

ワタイ「今年で21歳になります」

大平「じゃあ9歳違いか……この9年って歳月はえげつないですからね(笑)」

――えげつないて(笑)。

滝澤・ワタイ「あはははは!」

大平「だからほんと楽しみですね。各場所、オープニングゲストという形で1バンド出てもらうので、そのバンドとの化学反応も楽しみですし、その1回で俺らがどんだけ深く関われるか。全ての場所で違う雰囲気になると思うんですけど、最終的には〈すっげー最高のツアーだったな〉って心から思えるツアーにしたい。その為には、みんなが年齢とか関係なくガチンコでぶつかって同じ仲間として戦うことが大事だなと。まあでも、単純に楽しむことも必要。ハローにとっては初めてのツアーで、ほんとにツアーは楽しいものだから、お客さんもそれを共有してもらえたらいいですね」

――初めてツアーをまわるバンドもいれば、10年のキャリアを経てまた新たな気持ちで向き合おうとしてるバンドもいて、ちょうどその中間の世代のバンドもいるという、その組み合わせが面白いカップリング・ツアーですね。

大平「なかなかないと思いますよ。ghostnoteはどちらかと言うとLOST IN TIMEやtacicaとかにツアーに誘われて参加することが多かったバンドなので。今回はもちろん自分たちが引っ張って行かなきゃと思うんですけど……どうなるんでしょうね(笑)」

――その辺も楽しみです(笑)。ghostnoteは今回のシングルも含めてまた新たに動き出すと思いますが、今後のヴィジョンとしてはどうですか?

大平「今年は去年みたいに年間170本とかツアーをまわったりはしないんで、今回のツアーみたいに1本1本にかける想いは強くなっていて、より意味のある深い1本にしたいんですよ、どのライヴも。こうして今回のツアーのことを伝えてもらえることも、すごくありがたいと思っていますし……」

――おーちゃん今日、遅刻したけどね(笑)!

滝澤・ワタイ「あはははは!」

大平「すみません、一番年上なのに恥ずかしい!!」

――ghostnoteとしてはライヴのスタンスも今年は違うぞってことで。

大平「はい(笑)。でもほんとに変わりましたね。毎回毎回、全てを本気でやりたいからこそ、今は年間170本も出来ない、という考え方になったんです。ただ続けるんじゃなくて、ちゃんと上を目指したい、モチベーションはすごく上がっていますから、ツアーも含め、ほんとに楽しみにしててください」

 

 

 

ghostnote×CHERRY NADE 169×Halo at 四畳半カップリングツアー「4つの点を線にして」

2013年11月1日(金)
会場 名古屋 今池ハックフィン
プレイガイド:
チケットぴあ Pコード :211-821 / e+ / band予約 / ハックフィン店頭

2013年11月3日(日)
会場 大阪 福島セカンドライン
プレイガイド:
ローソンチケット Lコード :52618 / チケットぴあ Pコード :211-821 / e+ /
w/ CHERRY NADE 169 / Halo at 四畳半 / ghostnote / Moccobond

2013年11月4日(月祝)
会場 岡山 CRAZY MAMA 2ndROOM
プレイガイド:
ローソンチケット Lコード :67836 / e+ / band予約 / CRAZY MAMA 2nd Room店頭

2013年11月10日(日)
会場 東京 渋谷O-Crest
プレイガイド:
ローソンチケット Lコード :74703 / チケットぴあ Pコード :211-465 / e+ /
band予約 / 渋谷O-Crest店頭

 

ごーすとのーと●佐藤慎治(B&Cho)、大平伸正(Vo&G)、中村勇介(D&Cho)からなるスリーピース・バンド。2003年に結成され、2004年春より現メンバーで始動。地元の岡山を拠点に全国でライヴ活動を展開し、メジャーデビュー前に「SETSTOCK’06」「COUNTDOWN JAPAN06/07」に出演。2008年5月、SMEレコーズよりメジャーデビュー。2012年は年間170本以上のライヴを行う。http://ghostnote.info/

 

ちぇりーなーどいちろくきゅう●滝澤大地(Vo&G)、杉田陽輔(G)、秋山貴英(B)からなるスリーピース・バンド。2005年に結成され、2008年7月に1stミニアルバム『11回目の深呼吸』を発売。2010年8月、グッドモーニングアメリカ企画のコンピレーション・アルバム『あ、良い音楽ここにあります』に1曲参加。2013年5月、タワーレコード限定「ぼくらが求めた」発売。ライヴ活動、音源発表をする傍ら様々なオーディションにも参加(RO69jack2010入賞、ロッテ歌のあるガムプロジェクト等)。バンド名はかつて吉祥寺にあった通りの名前と、そこにあったスタジオの番地に由来。杉田を中心に吉祥寺の楽器屋に貼りだされていたメンバー募集で各々が出会い、滝澤は2代目のヴォーカルとして加入。自主制作で精力的に音源をリリース中。http://cherrynade169.com/

 

はろーあっとよじょうはん●渡井(Vo&G)、サイキ(G&Cho)、白井(B)、片山(D&Cho)からなる4人組。千葉県佐倉市出身、渡井はこの地から輩出されたバンプ・オブ・チキンに影響を受けており、彼が手がける楽曲世界はファンタジックな物語の中に人が抱えきれないような心情を吐き出している。高校2年生の頃から前身バンドをスタートさせ、昨年6月に現メンバーで始動。メンバーの大学受験により一時活動を休止したが、今年4月にライヴ活動を再スタート。音源はオフィシャルHPにてメンバー自ら郵送販売中。http://haloat4johan.com/