1年に1ぺんだけYUMECO RECORDSでふらりと書かせていただく風、が、なんだか突然に吹いてきたので、急に書いてみました。みなさまお元気ですか? 私は相変わらずYUMECO RECORDSの裏方でお世話になっているので、連載陣の原稿を上野さんの次に読めるという特権を毎度楽しませていただいています。
 
もはやライフワークとなった転職(おい)、年始からまた仕事を変えまして、今はイーストトーキョーの蔵前というところにいます。大学を卒業してから数えると、今の会社で5社目。4度ほど転職活動をした中で、今回初めて転職サイトというものをしっかり使った。理由は、不安だったから。「よっしゃ、辞める!」って決めたのは自分だけど、果たして33歳・未婚の女性が転職できる世の中なのか。私は、まだ新しい仕事に就けるのだろうか。大げさだしこんな発言をすれば炎上して焼けしぬかもしれないけど、本気でそう思ったのでした。同世代の女性なら誰しも高速で頷いてくれると思う。一方で、「そんなことない」と言ってくれる人が多く居るのもわかってるけど。
 
「大丈夫、なんとかなる」と肩を叩いて欲しくて、転職サイトに登録した。スマホでピピピっと情報を入力して、検索をかけたら、仕事、めっちゃあった。その実、白いか黒いかなんて入ってみなければわからないけど、仕事、めっちゃあった。よかった。大丈夫みたいだ。そう思ったら、そのとき抱えていたものがだいぶ楽になった気がした。それで締め切りギリギリ(残り1日)だった今の会社に応募して、トントン拍子で決まって、本当はすでに採用を終えていたらしく、きっと静かに締め切り日を待っていたところで私に見つかっちゃったらしい。人がいいからじっくり面接をしてくれて、なんか勢いで採用しちゃったような感じでした。
 
でも、どんなにとんだ奇特な会社でも、私を採用してくれたことは確かだった。そうして私は、ライフワークなのか趣味なのか、またしても転職(社)したのである。私の本質をよく知らない(けっして悪い意味ではなく、私のおもて面をとても好意的に捉えてくれている)人は「いいかげん、フリーランスになりなよ」って言ってくれて、私の本質をよく知る人(私がお腹を見せられるひと、くされ縁の友人たちなど)は、「絶対に雇われておけ」という。実際私も後者と同意見で、もっぱら雇っていただきたい。
 
 
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がまぐちの口金とか金具を売っている問屋さんで働いています。作ったかわい子ちゃん。

 
 
独り言を言っていたらもうこんなに文字数を使ってしまった。そうして私は今日も人生を好きに旅しています。こんな私ですが、去る8月に、初めてケッコンというものをいたしました。私の人生にもあったぞ、ケッコンのイベントが!! いまだに結構信じられない。だって変わらず好きなように生きている。ただ、あるときふと実感したのだけど、かなり昨年までとは違う時間の使い方をしている自分に驚いた。もう身を削って仕事をしたりしていないし、自分のことだけを考えて、あるいは自分だけだからどうでもいいだろうという考えで向こう見ずに生きることを、知らないうちにやめていました。
 
近頃本当によく寝てるし、変化を拒まなくなった。ちょっと物足りなくもあるけど、これまでの生き方は多分、高速道路の追越車線に居て、走行車線に戻るタイミングを失って焦って120km以上でちゃって、ハンドル取られないように必死で視界がどんどん狭まってスピードがどんどん出てることにも気付かずに、前だけしか見られずいた感じ。時々自転車とかに乗り換えたりするけど、結局坂道でブレーキがぶっこわれて、またスピード出すぎて転ばないように必死でハンドルを握りしめて体がこわばって、周りの景色なんか何も見えていなくて。
 
それでその先が崖と気付かないで、ポーンと解き放たれて、あ、終わった。でもちょっと気持ちーかもー、あーれー。と投げ飛ばされた真下にちょうど手漕ぎボートがやってきた。そしてスポッとハマり、すー…っとそれは漕ぎ出して、前に進んでいた。今度はじっくりと景色を眺めながら。それが私にとっての(今のところ)ケッコンだった。ケッコンというかオット氏との暮らし。「結婚願望とかない」「機会があれば面白そう」「私がケッコンしたらウケそう」とか言ってたけど、思いの外、その「機会」は突如としてスルッとやってきた。
 
ケッコンしても、仕事はモチロン続ける。やりたいこともやるし、会いたい人にも会いに行く。生活のなかで、オットという人と過ごすというアイテムが一個増えた感じ。みんなのケッコンってどんな感じなんだろう。今まで友達や同僚などのケッコンをたくさん見てきた。送り出してきたし、生活を垣間見てる。でも、よくわからない。入籍して、そのほか名義変更とか、今の所なにも大変じゃない。ちなみにそんな風にやっきにならずにいられるようになったのも、マイペースなオットの影響だと思う。影響されるの、全然悪くない。
 
まあ来年はなんて言ってるかわからないけど、2018年のイマの私はこんな感じです。
 
それではみなさん、ごきげんよう! 謎のOLコラムニストのひとり言を最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。思った以上に周囲の方々がしみじみと「おめでとう」と言ってくれるので、毎度泣きそうになっています。
 
 
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暮らしているマンションの廊下から見た夕方の空。召されるのかと思った。

 
 
 
 
 


 
sawaいとうさわこ●イーストトーキョー・蔵前で働くOLです。ところで、お客様の中にELLEGARDENのライブを観に行けた方はいらっしゃいますかー? 私、けっこうかなり誰よりも(多分みんなそう思ってるよね)大好きで当時は高校生〜大学生だったんでそれはそれはどっぷりだったですけど、全先行(一般の抽選含め)、ものの見事に外れた。スタジアムクラスでも取れないことには全私が引いた。だから、初日の日に台風の中入籍してきました。