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胡散くさいな~と感じてもそれが逆に面白かったらオールOKなんだけど、大概がつまんなかったりするんですよね。
17歳頃から「15分ルール!」ってのを身につけていて、初対面の方とお話しする時は15分ふんわり眺めて仕草と話し方、目線を観察して、自分の心バロメーターがぎゅんぎゅん動いてざわついた人とはちょっとした距離を保つという自分の中のルールがあって。
そんな人は70人に1人くらいなんだけどね。
けど、その15分で感じたことが、先に外れたことがほとんどなくて今もそんな感じで初対面の方とは接している。てかもう癖だ。
何故、15分ルールが確立されたのかというと、当時接客業をしていて大して可愛くもない! 話も上手ではない! という自身のコンプレックスから、この人を楽しませるには? 喜んでもらうには? どうしたら良いのか? ということは先にこの人の事を知ることから始めないといけない。けれど、キャッチーな容姿ではなかった自分にとってはそんなのっそりしていたら何の印象も残らないままさよならする事になる、高速でこの人の事を知るべきだ…! という自然な流れから自然と確立されてた。
ややこしい奴だ(笑)!
 
初めて会ったのは7年位前京橋で路上ライブをしている時に、ギターを担いでカーキーのモッズダウンにファー帽子を被った女の子がファンの方と何人かで私の近くにゆっくり歩いてきて、周りに居た人が「この子がゆうちゃんって子やで、よく話してたやろ~」っていきなり初めまして大会が行われた。
私が完全ニコニコキャラだったので、そのノリで挨拶したらギター少女は割とクール目でいわゆる「アーティスト!」臭を醸し出していて初めはあんまり正直そんな印象は良くなかった(笑)。
 
その女の子はバンド「vivid undress」のKiilaちゃん(Vo)。
 
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今では、ちょーーーーーーーーー仲良し!
決してdisってる訳ではなくて、15分ルールを初めて破られたんじゃない? って子がKiilaちゃん。
 

 
実は、その初めましてから少し経って街で偶然会いお互いが「あれっこの間と全然違うくない(笑)?」と意気投合し数日後遊ぶ約束をしてそこからはお互いリスペクトする仲になってなんだか不思議だな~と思った。
当時から、Kiilaの歌声がものすごい好きでこんなところでちょろちょろしてる場合じゃないよ!! って口うるさく言ってて、そんな中でも色々と経歴はあるものの…もっとこの声は評価されるべき!!! と運営かのように話していたりして(笑)。
うるっせー! って感じ(笑)!!
 
偶然私と上京時期もちょうど一ヶ月違いで(決して合わせた訳ではなくぴったりのタイミングで)
それからも盛り沢山色々あって、こんなことってあるんすか? って泥沼を這い上がってきたんだけど、「vivid undress」として活動し始めたKiilaちゃんの曲が映画の主題歌になった! ということで観に行ってきた。
 
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「TOKYO CITY GIRL」

 
映画の主題歌はKiilaちゃんにとって一つの夢で、そんな夢が叶った大事な作品を「ゆうちゃん一緒に観に行って欲しい」って連絡が来た時は泣いた。
もうすごく嬉しかった。
 
ストーリーはTOKYOを舞台に高校生の青春や友情をテーマにした短編映画。
その中でも、高円寺がテーマのストーリーが印象深くて、キリキリした。
夢を追ってたカップルが今は全然違う仕事をしていて、毎日同じ繰り返しの生活を送って「今」を唯々消費している。
高円寺に住んでいた頃のあの楽しかったけど不安だった毎日を思い出してぎゅっと苦しくなった。
 
高円寺は貧乏夢追い人が多い。そこでもう疲れて今を未来を諦める人も多い。
中央線は人身事故が多くて、そんな夢を持った人たちが嘘かほんとうかわからないその小さな世界で生きて死んでいく。
 
ゆるくてきびしくて優しくて暖かくて冷たい。ぜーーーーんぶ詰まってるんじゃないのかな。
だから、夢が多い街なんだと思う。
 
そんな事を考えてたらちょー切なくなってきて、エンディングでKiilaの歌声、vivid undressの「空想電車」が流れてきた。
TOKYOという街を歌ってる。
 
「新宿思い出横丁のウーロンハイの割合がおかしい」って歌詞と、
「嘘が嘘だったともわからずに空想電車に騙されて今日も人が落ちたらしい」
という言葉が音と共にじんわり体に入って来て緩やかに胸がざわついて少しうるっとした。
けど、泣けなかった。
多分、高円寺に住んでた頃の自分がこの映画を観ていたらうわわわああと号泣していて不安を持って帰ってたに違いない。
そう思った時、あっ私も隣に居たKiilaちゃんもやっと“TOKYOでの自分”を見つけられたのかもしれない…って初めてグッときて泣きかけた。
泣かなかったけど。
 
2年前くらいかな? 池袋でのLIVE中、客席には10人以内くらいのフロアに向かって感情剥き出して泣きながら歌ってたKiilaを見ておまえさんはここではない! と強く思ったしその日のシチュエーションは多分ずっと覚えてるし忘れない。
Kiilaちゃんに話したら完全に忘れてたけど…(笑)。
 
HOMEとかはあんまり興味はないけど、私にとって仲間は居場所。
これからもその居場所だけは何としても大事にしたい。
 

 
 
 

【今月の気になるアイドルユニットさん】

新潟中央区古町から生まれたアイドルユニット「RYUTist」さん。
 

 
前にTIFで観てから感動してまた生で観たい!!とずうううううと待ち焦がれていて、@JAMというアイドルイベントで観て参りました!!!!!!
とにかく、爪の先足の先まで純朴!!! という言葉が似合うなんの混じりっ気もないもう観てるこっちまで背筋が伸びて日々の自分の行動言動を謝罪したい!(←別に悪いことはしていないw)
そんな、クリーンな気持ちにしてくれる!!!
ありがとうございました! と言いながら一礼する姿が泣けるほど美しい!!!
そこら辺のチャラ僧にみせてあげたいよ!!!
ふわっとしたおっとり風貌とは裏腹、ダンスはバッキバキに踊ってしっかり歌うそのギャップにメロメロです!!!
特に、むうたんの機敏なダンスの中に指先がふんわりしてる感じがもう! もう! もう! 堪りません!!!!!!!
そして、何と言っても曲がまじですんばらしいいいい!!!
1st ALBUMもリリースされて、9月26日(土)には渋谷WOMBさんでALBUMリリースイベントが開催になるのでこれは絶対行くべきだし私は何としてでも行きます!!!
 
 
RYUTist 1st ALBUM「RYUTist HOME LIVE」
9月26日(土)渋谷WOMB

RYUTistオフィシャルウェブサイト http://ryutist.jp
 
 
 
 
 


 
スクリーンショット 2015-02-20 14.00.19栗原ゆう/クリハラユウ●たまに踊るシンガーソングライター。作詞作曲、イベント企画(WONDER WORLD等)、アイドル誌ライター、衣装、全てセルフプロデュース。テレビ東京「音楽ば〜か」レギュラー出演を経て上京後は多岐に渡り色んな肩書きを持ち精力的な活動を行っている。世界のファッション通注目スポット、サウスポーbyNPC(高円寺キタコレビル)で STAFFも勤める。
 
 
2月11日に初の全国流通盤6曲入りEP『アラサーランド』リリース。

TOWER RECORDS ONLINE商品ページ
 
作曲編曲陣にはBABYMETAL、チームしゃちほこ等への楽曲提供で知られる「村カワ基成」、ももいろクローバー、Prizmmy☆等への楽曲提供で知られる「KOJI oba」、アイドリング!!! 、寺嶋由芙への楽曲提供で知られる「ミナミトモヤ」等、作詞ではLadyGaGa等、海外の著名人が訪れる原宿Dogのオーナー「kai」が参加。表題曲「アラサーランド」のコーラスには「結城リナ」も!クオリティの高い楽曲とエネルギッシュなステージが魅力!!! 活動の幅を広げている!!!